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【転職】仕事が決まらない人に共通する「他責思考」
皆さん、こんにちは。
以前、「仕事の出来る人=転職に成功しやすい人」について、お話ししました。
今日は、逆に「仕事が決まらない人」について、書いてみます。
まずは本日の「まとめ」です。
●この記事の対象となる方
・面接で不採用が続いている方
・職場の人間関係でトラブルに遭った方
・イヤな上司の下で働いている方
・他人と自分を比べて、劣等感を感じる方
●この記事を読んで分かること
・人間関係を良くするためのポイントが分かる
・人に嫌われない立ち振る舞いが分かる
●最終的な結果(あなたのゴール)
・主体的に働くという言葉の意味を理解する
・思考パターンを変えると、行動パターンも変わる
・結果的に、人間関係のトラブルが激減する
・当然、面接にも余裕で合格できる
職場の会話でも、同じスタンス
まず、あなたに知っておいて欲しいことがあります。
転職エージェントである私には、求職者面談に当たって心がけていることがあります。
それは、なるべく「その候補者の良いところ」を見る・・・ということです。
転職に成功して貰うためには、推薦者である私が
その方の「良いところ=強み」を理解する必要があるからです。
ですので、その方の発言や考え方に対しては「肯定的」な態度を取ります。
これは候補者とのキャリアカウンセリング面談だけでなく、
日常的な職場での会話でも、同じスタンスです。
例えば、職場の部下から報告を受けた際、私が否定的に接して、
「君はあそこがなっていない」
「君はここがダメなんだ」
といった、ダメ出しや粗探しをしても、お互いイヤになりますよね?
それで、その人のモチベーションが下がったら、逆効果だと思います。
だから、そんな場合は言い方をちょっとだけ、工夫します。
基本的に、私は褒めて伸ばすタイプです。(笑)
上司の発言・肯定的な言い方
例を挙げてみますと、こんな感じです。
「この前の、あの研修資料はめちゃくちゃ良かった、
有難う、さすがプロ。
ただ、補足説明の部分は、文章じゃなく、
写真の方が分かりやすかったかも?と思ってね。
一応、個人的な意見として言っておきます」
みたいな感じで
「現状でもOKだけど、ここを磨いた方がさらに良くなると思う」
という言い方にします。
そうすると、相手はこちらが褒めた事に対して、
先に「有難うございます」と言ってくれるはずです。
この「有難うございます」という言葉を、
一発目に引き出せるかどうかが、
マネジメントする側の、腕の見せ所だと思います。(笑)
上司の発言・否定的な言い方
一方、ちょっと意地悪な上司は、こんな言い方をするはずです。
「この前の、あの研修資料の事なんだけど、
もうちょっと、どうにかならなかったの?
あれじゃ全然、伝わらないと思うよ。
まあ、事前にチェックしなかったオレも悪いんだけどね。
誤解して欲しくないんだけどさ、
こんなこと、オレも言いたくて言ってるわけじゃないんだよ、
・・・分かるよね?」
みたいな言い方をしますよね?(私も若い頃、やられました)
こういう人は「自分が小言を言いたいから、言っている」のだと思います。
そもそも、自分が事前チェックしなかったことは、棚に上げていますし・・・。
ひと言目が、会話の空気を決めてしまう
すでに、あなたもお気づきかもしれませんが、
私からの最初のひと言目が肯定的であれば、
その後につづく会話も含めて
その会話全体が肯定的な空気になります。
とうぜん、お互いも前向きな気持ちで終われます。
しかし、最初を否定で入ると、その後につづく会話も、
全体が否定的な空気で終わります。
言われたほうの相手は、その空気を「重たい」と感じてしまいます。
その「重たさ」が、言われたほうの側に、蓄積していくことになります。
それを一般的に「ストレス」と呼びます。
あと、別件ですが、こういう人は、
名前の呼び方にも、いちいちうるさいです。
会社内では、苗字じゃなくて、
役職で呼んで欲しいタイプです。(笑)
「山田さん」じゃなくて
「山田マネージャー」と言わないと、機嫌が悪くなります。
まあ、反面教師にさせて貰っている部分もあるので、
それは感謝していますが。
と、一応のフォローを入れて(笑)
受かりやすい人には、共通する「言葉」がありましたよね?
さて、長い前置きはここまでで、本題です。
お待たせしました。(笑)
仕事の出来る人、つまり、面接で受かりやすい人には、
共通する「言葉」がありましたよね?
でも、仕事が決まらない人、受かりにくい人には、共通する言葉はありません。
でも、共通する部分が、他にあります。
過去2,000人以上の求職者と面談して、私なりに導き出した答えを発表します。
仕事が決まらない人に共通する部分は?
と、見出しに書いたものの・・・。
このブログでは、いつもすぐ、解答を書いてしまう私なので、
今日はあえて、変えます。(笑)
ある男性の求職者と、私が面談したという場面設定にしてみます。
まずは彼の発言を、ちょっと聞いてください。
男性・求職者による職務経歴の説明
『あの時、プロジェクトが成功したのは、
手前味噌になりますが、自分の実力です。
私は仕事をする上で、常にゴールをイメージして、
結果を出し続けてきた人間です。
何度もシミュレーションを重ねるので、ほとんど失敗はしません。
ただ、その次のプロジェクトの時に失敗したのは、
個人的にも、不本意に感じていました。
他人のせいにするわけじゃありませんが、
もう少しサポートがあれば、と今でも思っています。
プレゼンの時、私の上司である部長が、
うまくやってくれていたら、結果は大きく違ったと思います』
さて・・・何か気づきましたか?
どこか気になる部分はありましたか?
前回の「たまたま成功しちゃった軍団」とは、
なんかちょっと違うと感じませんか?
ここまで極端じゃないにしても、
こちらのタイプの人も、実際には大勢いらっしゃいます。
この男性の発言からすると
「いかにも自信家の営業マン」みたいな感じです。
そこでの何気ない会話のように聞こえますが、
注意深く見ると・・・違います。
彼の発言の前半部分は、
責任感が強く、目標意識も高く、
成果主義で行動派だと言っています。
しかし、失敗した話になると、急に他人が登場してきます。
こういうタイプの人が成功体験を話す時は、
だいたいにおいて、じょう舌で、身振り手振りも交えながら、
声も大きく、表情も豊かな感じです。
ところが失敗体験の話になると、
急にトーンダウンして、言葉を選びながら、話されます。
さっきのような勢いはありません。
どちらかと言えば「防御、守り」の発言です。
もうちょっと、彼の発言を深く見ていきましょうか。
特に、語尾に注目してもらいたいのですが、
前半の成功体験を語る時は「です」という「断定型」です。
ところが、後半の失敗体験では
「感じています、思っています、思います」という「印象型」です。
つまり、成功体験では「事実」を述べるのですが、
失敗体験では「個人の感想、印象、感情」を述べています。
まさにここが、私が
キャリアカウンセリング面談をする際の
キモとなる部分です。
「自分は悪くない」という意識
この男性のように、
起こった事実に、個人の感情を乗せて説明する方は、
実際のところ、とても多いと思います。
その奥に隠れているのは「自分は悪くない」という意識です。
大きく分けると
「成功は自分の手柄、失敗したら他人のせい」という
他責思考(たせきしこう=自分を正当化し、他人の責任にする)タイプだと思われます。
●自責思考:責任は、自分にあると考える人。
●他責思考:責任は、他人にあると考える人。
他責思考の特徴
この「他責思考」の傾向を持つ方は、
職務経歴の説明の際に、波があります。
私がちょっと突っ込んだ質問をすると、
言い訳のオンパレードだったりします。
私は別に上司じゃないので、
その人を責めていないんですが、自分で勝手に。(笑)
要するに、成功事例は、まあ良いとして、
失敗事例は、もう終わったことだし、結果も出ている。
ただ、それが自分の実力不足だと、認めることが出来ないのです。
つまり「思考パターン」がいつも同じなので、
何か起こるたびに、同じ判断、同じ行動を選択してしまうわけです。
だから、何年経っても、似たような失敗、トラブルを繰り返されます。
シンプルに言えば「経験から何も学ばない人」とも言えるでしょう。
こういう人は、職場を変えても、同じ問題で悩むことになります。
他責思考の人が起こしやすいトラブルとは?
トラブルとは、ズバリ、人間関係です。
私がブログの冒頭で、上司の例を挙げたように、
言い方一つで、相手の気分は大きく変わります。
言う側のモノの考え方、モノの伝え方で、
言われた側のエネルギーは、プラスにもマイナスにもなります。
もし、あなたが会社の同僚だったとして、
仲間として仕事をしたいのは、どちらのタイプですか?
「たまたま成功」か「他責思考タイプ」か
それが分かれば、次にあなた自身が目標とするべきは、
どちらのタイプでしょうか?(笑)
さて、そろそろまとめます。
面談の際に、求職者が「事実を語っているのか?」
それとも「印象・感想を語っているのか」を、
私はその場で注意深く、聞き分けます。
まとめ・・・本日の結論を発表します。
さて、本日のテーマに戻ります。
面接で合格する人、仕事が決まりやすい人は
「事実を語る人」です。
成功も、失敗も、
全部ひっくるめて「自分の実力」だと素直に認める人。
そして、うまくいかなかった理由を、
外部のせいにするのではなく、
自分のこととして受け止めること。
さらに言えば、仕事の場面で起こった事象を
「感情ではなく理性で」受け止めること。
そういう人は、失敗経験でも「自分の糧」にして、
より一層、成長していきます。
逆に、仕事が決まらない人、面接で受かりにくい人は
・・・もうお分かりになったでしょうから、
繰り返しません。(笑)
以上、今日の記事があなたの転職活動において、参考になれば幸いです。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。