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【面接】「ワークライフバランス」を使いたがる人たち

⑥ 面接を受けて、合格する
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「ワークライフバランス」を使いたがる人たち

皆さん、こんにちは。

以前、転職希望の方と個人面談を行いました。

そこで出た「ワークライフバランス」という言葉が、
ちょっと私の印象と違っていたので、感じたことを書きます。

このブログを読まれている方が、
転職活動で変なミスを犯さないように、お伝えしておきます。

まず、ワークライフバランスの意味を調べました。
以下は、政府広報オンラインに記載された内容です。

■ワークライフバランス:「仕事と生活の調和」のこと

■定義:「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

要約すると、これは仕事と生活の両方がバランスよく噛み合った
「状態」のことを指しています。

さらに深読みすると「少子高齢化が進む日本においては、
今後ますます労働者が少なくなるので、子育て期間中の主婦も、
定年退職されたシニア人材も、なるべく外で働いて、税金を国に収めて欲しい。
企業側も年齢や性別にこだわらず、幅広く人を雇ってくださいね」

というメッセージだと、転職エージェントの私は、理解しました。(笑)

真面目な話に戻すと、具体的な効果は、下記のような感じらしいです。

【ワーク・ライフ・バランスで期待される効果】

  1. 優秀な人材の獲得(新規採用者の量・質の向上)
  2. 優秀な人材の定着(退職率の低下)
  3. モチベーションの向上(従業員満足度の向上)
  4. 業務改善による効率アップ(時間外労働時間の減少)
  5. メンタルヘルスの向上(心身の健康度のアップ、長期休職率の低下)
  6. 企業のイメージアップ(働く人に配慮した企業として、社会的認知度の向上)

結果として→創造力アップ、生産性向上、業績アップ

結果として→組織力強化、競争力強化

これらが本当に実現したら、凄いですね。

いや、皮肉ではありません。上記の一つ一つは、どれも重要だと思います。
ただ「効果=メリット」しか書いていないのが、ちょっと気になります。
普通は「メリットとデメリット」の両方があるはずですが。

ここに書いてある項目とは、要するに、「ブラック企業」の逆バージョンです。

日本はこれから「超ホワイト企業を目指しましょう」ということだと思います。
ただ、実際には、上記の一つを実現させるだけでも大変だと思います。

たとえば、「労働時間を短くして生産性を上げる」と、
本当にサラッと書いてありますが、実際はそれほど簡単にはいかないと思います。

誰だって、日々、生産性を上げたいと思って努力しているはずです。
だって、それがなかったら、会社組織ではなく、ただのバカの集まりです。

いたずらに時間を無駄にするだけで、一つも成長していないことになります。
働く時間が短くなり、生産性が上がったら、こんなに良いことはありません。

今までも、そう思いながらやってきて、この現状だと、私は思います。
手抜きもせずに、ひたすら働いてきたけど、現状で精一杯だった、
というのが、現在の日本の姿だと思います。

私もあなたも、あなたのお父さんも、私のお祖父ちゃんも、
それぞれの職場で日々、努力してきました。

戦後、日本のみんなが、汗水たらして頑張った結果が、
まさに今日(こんにち)の状態だと思います。

・・・話を生産性に戻して、

これらを実現するにあたっての、具体的な施策がないのが気になります。
恐らく、さらなるITインフラの環境整備とか、テレワークの本格導入とか、
新しい仕組みが必要になると思いますが・・・。

ワークライフバランス

・・・と小言はさておき。(笑)

さて、本題のワークライフバランスです。

私がお会いした求職者は30代の男性、現在は契約社員で、正社員をご希望の方。
趣味はサルサダンス(男女がペアで踊るスピードの速いダンス)という方でした。
ここではAさんということにしておきます。

彼がしきりに言っていたのが、
仕事もプライベートも充実させたい」
ワークライフバランスに対して、積極的に取組んでいる良い会社で働きたい」
「人材を大切にする、ホワイト企業(ブラック企業の反対という意味)で働きたい」
ということでした。

私は彼の発言を聞きながら、頭の中で同時翻訳していました。
要するに、彼が希望するのは「自分の仕事量が少なく、残業も少なく、
いつも定時で上がれて、年間休日が130日以上ある、ゆるい会社で働きたい
ということだと理解しました。(笑)

彼が言うワークライフバランスの定義とは

繰り返しになりますが、彼が言うワークライフバランスの定義とは、
残業が少なく、定時で上がれて、休みが多い会社です。

さらに「企業には社員のワークライフバランスを実現する義務があるはずです」
と言われました。結果的に、その方は私が案内した求人にはエントリーされませんでした。

私の方から、「こちらの会社とあなたの価値観が、ちょっと違いすぎるので、
マッチングは難しいと思いますよ」と直球のアドバイスをしたからです。

彼のITエンジニアとしてのスキル、経験、年齢的にも問題はありませんでしたが、
価値観が決定的に違う時点で、ミスマッチだと思いました。

この「ワークライフバランス」という言葉を発する転職希望者とは、たまに出くわします。
ほとんどの方が「残業が少なく、定時であがれて、休みが多くて、給与が高い会社」を希望されます。
なぜか、みんな揃いも揃って、判で押した様に(笑)

ここからは、ちょっと個人的な意見になってしまうのですが、
面談の際に、ワークライフバランスという言葉を使われる方には、
仕事に対する目線の高い人が、あまり多くないような気がします。

あくまで個人的な意見ですから。
例によって、想像してみたいと思います。

会社とは関係なく自分を優先したい

この言葉を使う人の感覚としては、仕事をするのは1日8時間。
ということは、仕事のことを考えているのも、1日のうち8時間だけ

それ以外は、会社とは関係なく自分を優先したい、
みたいな「自分に都合の良い、時間の切り売り」のような感覚で
仕事をされていると思います。

朝9時に出社してスイッチオン、8時間経過したら、18時にスイッチオフ。
それができたら・・・便利かもしれません。(笑)

この感覚、分からなくはありませんが、敏感に反応する人たちがいます。

分かりますか?

すでにお気づきかもしれませんが、経営者です。

過去、私がお会いした経営者の殆どは、24時間、会社のことを考えている方ばかりでした。

もちろん、業界や業種、会社の規模とか、売上げは違います。
でも会社の大きい、小さいに関わらず、どの方も常に会社のことを考えていたと思います。

経営者にとっての仕事とは、8時間でオンオフを切り替えられるものではなく
「24時間オン」な状態です。

経営者には、ワークライフバランスの線引きなどありません。

朝から晩まで、ワーク、ワーク、ワーク、ワーク、ワーク、ワークと来て、
最後に自宅で子供の寝顔を見る瞬間、その時だけライフ
・・・みたいな感じだと思います。(笑)

経営者自身は、まったくワークライフバランスが取れていない状態ですが、
それは「社長の宿命」みたいなものなので、ある部分、しょうがないと思います。

一方、求職者で、ワークライフバランスという言葉を使う求職者の方々に共通する点は、

  • 仕事に費やす時間を少なくして、自分の時間を増やしたい。
  • なるべく楽で、責任が軽く、給与の高い会社で、長く働きたい。
  • 仕事とプライベートのオンオフは、きっちり分けるべき。
  • 会社は数値や実績だけではなく、もっと社員個人の価値観を尊重するべき。

総合的に言うと、自分の権利を主張するタイプ・・・ということかもしれません。

経営者は「24時間」スイッチオン状態

でも、さっきからお伝えしている通り、現実の会社経営は、これとは逆です。
ほとんどの経営者は「24時間」スイッチオン状態です。

ちょっと、この両者では、感覚のズレが大きいと思いませんか?
同じ会社で同じ目標に向かって、価値観を共有するのには、無理があります。

さらに、経営者の下の管理職と呼ばれるポジションも、ほぼ同じではないでしょうか?

日本全国の「部下持ち」のみなさんは、
休みの日であっても、仕事のことを考えている人が多いと思います。

男性、女性、年齢に関係なく、
管理職であれば仕事のことを考えている時間が多いと思います。

話を戻します。

最初は、たまたま出会ったこのAさんだけが、
ちょっと変わっているのかと思っていました。
しかし、似たようなタイプの方が、いままでも定期的に現れていたのです。

だいたい、年に数回、このワークライフバランスという言葉を
使われる方とお会いする機会があり、
揃いも揃って、「休みが多く、楽な仕事で、なるべく給料が高い会社」を
希望されていたので、もう、その言葉を聞いた瞬間に
「自動翻訳と自動仕分け」ができるようになってしまいました。(笑)

これも私にとっての、一つのスキルアップということ、でしょうか?

違う意味で使っている人たち

さて、本日のまとめです。

あなたが転職エージェントとお会いになる場合や、求人企業との面接の場では、
「ワークライフバランス」という言葉を使わない方が良いと思います。

ワークライフバランスとは、
会社や経営者という「人を雇う側」が、取組むべき「指標のこと」であって、
求職者が、面接の場で「労働者の権利」という意味で使うと
「違和感がある」ということです。

あなた自身はまったく悪くありませんが、
他の人がこの言葉を違う意味で使用している為、
それを知らずに使うと、あなたが誤解されます。

違う意味で使っている人たちとは、

  • 自分が社員として果たすべき責任には一言も触れずに、ひたすら権利だけを主張する人。
  • 自分は雇われているのだから、会社から給料をもらえるのが当然、という感覚の人。
  • 経営者や管理職といった、上位ポジションの目線から、モノを見てみるという考えが全く無い人。
  • なるべく楽な職場環境で、ストレスなく、自由気ままに、ゆるく働きたい人。
  • プロとしての自覚、職務に対する責任感、仕事へのモチベーションが、やや低い人。

繰り返しますが、転職活動においては、この言葉は使わないほうが良いと思います。

特に、役員面接、社長面接では、言わないほうが良いと思います。

何らかの理由で、この言葉について説明する必要がある場面は、
ぜひ、違う言葉、違う表現に置き換えられた方が良いかと思います。

以上が、私からのアドバイスでした。

本日も最後まで読んで頂き有難うございました。

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