転職エージェントに頼む年収交渉のタイミング
皆さん、こんにちは。
本日のテーマは「年収を上げる」です。
これから読んでいただく記事は、
もともと「転職エージェントと転職サイトの違いは?」という記事でした。
で、分量が多かったので「年収交渉」の部分だけ抜いて、今回の記事にしました。
と・・・そんな説明はさておき、
最初に本日の結論を発表します。
私としては、転職活動を効率的に進めるのであれば、
転職エージェントを使わない手はないと思います。
転職エージェントを利用するメリット(おさらいの意味で)
- すべて無料でサポートが受けられる
- あなたに最適な求人を紹介して貰える
- ブラック企業かどうか、客観的な意見を聞くことができる。
- 応募書類の添削サポートがある
- キャリア不足であっても、書類選考を通過する場合がある。
- 面接日程の調整を代わりにやってもらえる
- 面接対策トレーニングをやってもらえる
- 年収の交渉をしてもらえる
- 内定後、入社日の調整をしてもらえる
これだけやってもらえて、
あなたは費用を一円も払う必要が無いので、使う方が賢いと思います。
特に現職中の方にとっては、
面接日程の調整は、エージェントを経由したほうが楽です。
ショートメールやLINEでやりとり
私の場合は、候補者とショートメールやLINEでやります。
単に早いからです。
いちいち、パソコンのメールソフトを立ち上げて、
山田花子 様
いつもお世話になります。
株式会社●●のまるきんです。
さて、先日、ご推薦させて頂きました、■■株式会社様よりご連絡があり
とかやると、よけいに時間がかかります。(笑)
あらかじめ、ご本人に、「急ぎの場合はショートメールです」とお伝えしておきます。
内定後の年収交渉
さらに、内定後の話をしますと、次は「年収の交渉」です。
ここはエージェントとしての、腕のみせどころなので、
自信があるというよりは、好きな仕事です。(笑)
会社というものは、一旦入社したら、なかなか給料が上がりません。
なので、入社の段階で、できるだけアップさせることが必須条件となります。
ここは割とスピード感を持って、一気に決めます。
すでに内定が出ているので、サクッと一気に決めたいからです。
グズグズすると、ろくな事はありません。
ただし、これは毎回、マチマチです。(笑)
社長の「鶴の一声」「一発回答」で決まる場合もありますし、
過去の書類、根拠が必要となる場合があります。
こちら側の準備としては、必要があれば、
「過去の給与明細」や「源泉徴収票」を準備して貰うこともあります。
で、私としては、それらの「客観的な証拠」を見せながら、
「同業他社と比較して、これくらいが相場ですよ」とか、
「同年代の人たちは、これくらいの給与を貰っていますよ」とか
会社側と交渉をして、給与額が上がる方向に持っていきます。
できるだけ、ご本人に気持ちよく転職して貰うよう努力します。
転職エージェントに伝えておくべき4つの年収
ちなみに、私の場合、交渉の前の段階で、候補者から
下記の4つの年収をあらかじめ聴いておかねばなりません。
じゃないと会社との年収交渉に臨めないからです。
①現状の年収
今と同水準。
②お断り年収
この金額以下だったら「断ってください」年収。
これは人によってまちまち。
③ハッピー年収
この金額だったら「嬉しいです」年収。
例:現状から30-50万アップ程度。
④ラッキー年収
この金額だったら「ラッキーです」年収。
例:現状から100万アップ程度。
私の場合、「100万単位の階層ステージ」を一つアップさせることを、目指します。
例えば、年収400万台の方が、500万台になると、だいたい喜ばれます。
例えば、年収780万円から、年収800万円って、
金額の差にするとたった20万円ですが、ちょっと、印象が違うと思います。
女性ほど、エージェントを使う方が良い理由
男性の場合は、大体の世間相場=想定年収額をご自身で把握されています。
なので、最低でも現状維持、なるべくアップという感じです。
雇う側も、雇われる側も、だいたいの金額イメージは一致します。
だから、すんなりといきます。
しかし、女性は違います。
人によって、会社によって、業務によって、本当にマチマチです。
四大卒の女性でも、安い給与で働かれている方が大勢いらっしゃいます。
さらに、女性で、タフな金額交渉ができる人は、そうはいらっしゃいません。
直接応募だと、金額交渉が難しい
となると、転職エージェントを経由しないケース、
つまり直接応募だと、会社側の「言い値」で決まることが多くなります。
「言い値」と言うより、一方的な金額提示です。
その提示された金額に対して、交渉する余地が無いケースが多いのです。
言われた金額を、そのまま受け入れざるを得ないって
・・・なんか、悔しいですよね?
ここからが、私の出番です。(笑)
私の取り扱い求人で、候補者が女性の場合は、
かなりガチンコモードで会社との年収交渉に臨みます。
本人希望の年収ラインは死守
必ず全員が、とは言いませんが、ほとんどの方は、年収アップされます。
もちろん、その会社の規定があるので、その範囲の中で決まります。
ただ「最低でもこれくらいは欲しい」という本人希望の年収ラインは死守です。
これ以上、書くと、年収交渉のやり方を
バラしてしまうことになるので、言えません。(笑)
大事なことは、4種類の年収をあらかじめ聴いておくという「準備」です。
「私は交渉を一任されています」というスタンスで、
会社側からの提示給与額が安いと「難しいです」とキッパリ断ります。
最初の履歴書には「貴社の規程に準じます」とか書いていたくせに、
「提示額を平気で断るなんて、なんて嘘つきなんだ」と社長に思われるかもしれません。
たしかにそうですよね?(笑)
まあでも、ご本人が断るわけではありません。
悪者になるのは、あくまでエージェントである私です。
ご本人には傷がつきません。
もちろん、そこをガツガツ行き過ぎて、
入社する前に、会社からの印象を悪くしてもいけないので、
あくまでも「落としどころはこの金額あたりでどうでしょうか?」となります。
給与額は、本当に、サクッと決まる場合が多いです。
年収が高いと人は辞めない
これまで書いてきたように、
私は基本的に転職される方の年収を上げるのが好きです。
エージェントの成功報酬フィーとして、
求人企業から受け取る紹介手数料が上がるから。
・・・ではありません。(笑)
年収が高いと、みんな我慢強くなり、結果的に辞めないからです。
どんな仕事でも楽な仕事ばかりではありません、
スピードも質も、両方とも求められます。
精神的なストレスも増えるのが一般的です。
でも、年収が高いと我慢できるのが人間です。
仕事でしんどい思いをした時に、
「辞める」「辞めない」の判断は難しいのですが、
年収は一つの目安となります。
「自分は、まあまあの給料を貰っているな」と分かっている人は、辞めません。
我慢強く、辛抱強く、嵐が過ぎ去るのを待ちます。
「これだけ貰っているから、多少のストレスはしょうがない」と割り切っています。
業務量が多くても、労働時間が長くても
それに見合うだけの給与を貰えていれば、自分を納得させられます。
親は、子供の為なら何でもできる
特に、家族持ちのお父さんは
「家族を養えるならOK」と余裕で我慢が出来ます。
親であれば、子供の為なら何でもできるからです。(笑)
給与が安いとモチベーションが維持できなくなる
しかし、安い給料で、これだけの仕事をやらされていると思ったら、誰でもイヤになります。
「こんな仕事をするために、生まれてきたわけじゃない」とか、
「こんな仕事なんか、もう辞めてやる~」と炎上しまうわけです。
だから、入社の時点で、給与はなるべく高くしておかないと、
仕事への目線が低くなり、危ないわけです。
モチベーションを維持することが出来なくなるわけです。
年収が低いと「転職ジプシー」が増える?
このように、仕事が忙しくて、責任も重く、労働時間が長いにも関わらず、
給料が安いと、入社してはすぐに辞めてしまう人たち、
「転職ジプシー」が増えることとなります。
転職ジプシーの定義
その人たちの定義としては、
●仕事の内容と、それに見合った給料が貰えていないと不満を持ち、目先の利害損得で、転職を繰り返してしまう「我慢」ができない人
●自分に何が向いているのか分かっていないまま、見かけの派手なイメージだけで仕事を選んでしまい、
しばらくすると「これは自分のやりたかったことじゃない」と、あっさり辞める人
●業界や職種を変えて、新しい職場で、それなりに仕事はこなせるが、
プロの域に達する前段階で、退職してしまうもったいない人器用貧乏タイプで、自分で自分に見切りをつけてしまう人
転職ジプシーの命名者は?
ちなみに、あなたはこの「転職ジプシー」という呼び方を聞かれたことはありますか?
・・・え?
・・・ありませんか?
・・・不思議ですね?
・・・いやいや、冗談です。
あなたがご存知ないのは、当然、分かっています。(笑)
なぜなら「転職ジプシー」という言葉の、
命名者は、この、まるきんだからです。
今日、初めて世間に披露した
「オリジナル・ネーミング」です。
なので、日本初です。(笑)
自分でも、この呼び方は、まあまあ気に入っています。(笑)
だって「転職ジプシー」って、聞いただけで、すぐイメージできるでしょう?
転職エージェント経由の方が、年収は高くなる
・・・というわけで、まるきんのプチ発明語は置いておいて、
転職エージェントと転職サイトに話を戻します。
どちらでも普通に入社はできると思います。
ただし、会社側と年収交渉するという、
ワンクッションが入るので、
転職エージェント経由で入社の方が、年収は相対的に高くなる・・・という感じです。
「この年収額はキープしたい」とか、
「手取りで●●万円は欲しい」とか、
希望があると思います。
「出来る・できない」は、もちろんあります。
しかし、交渉してアップさせることは、充分に可能です。
だいたい、どの求人にも「想定年収」には幅を持たせています。
例えば400-600万円とか、そういうことです。
となると、応募する人間なら誰でも、600万円に近いほうが嬉しいですよね?
「自分はスキルが低いから、400万円で構いません」とか、安売りする人はいないと思います。
「給与はいくらでも構いません」は、ダメ
過去に多かった事例が、転職活動が長期化した方で、
内定を取られた時に、言われるセリフとして、
「雇ってもらえるだけで充分です、給与はいくらでも構いません」
と言われたケースがあります。
これは・・・ダメです。
いや、気持ちは分かります。
「自分を雇ってくれて、受け入れてくれて、本当に感謝しています」という心情です。
でも、感謝の気持ちがあるなら、
仕事で返すべき
・・だと思います。(キッパリ)
入社の段階で「給料が安くても構わないです、我慢します」とかは、
健全なプロの考え方とは言えません。
それとこれとは「話が別」だからです。
「自分の身を削るのが美徳だ」という日本的な価値観は、理解できます。
でも、繰り返しになりますが、この場面では、違うと思います。
まとめ・・・転職エージェントに年収交渉をして貰うか?
給与交渉の場面では、エージェントを一つ、噛ましたほうが、高くなると思います。
極端な話、ほかの事は何もやってくれなくて、年収アップ交渉だけでも充分です。(笑)
あなたが、面接対策とか、その他モロモロの調整を、
すべて自力でやって、無事に内定まで貰ったとしても、
この「年収交渉の場面」だけは、お願いする。
で、エージェントがうまくやってくれたら、もうOKだと思います。
なぜなら、エージェントを利用するのに、お金はいりません。
給料アップの交渉を、タダでしてくれるならば、それで充分だと思います。
自主応募であれば、会社の言い値で、あなたの給料が決まってしまうので、
やる価値はある、と私は思います。
以上です、本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。