目次
書き方とフォーマット(面接の自己紹介も大丈夫)
皆さん、こんにちは。
ここからは、実践編です。
転職活動をする上で、まずあなたがやるべきことは、書類の準備です。
書類は二つ、履歴書と職務経歴書です
前回は履歴書でしたので、今回は、職務経歴書となります。
最初にお伝えしておきますが、ここからは「ギア」を一段、上げる必要があります。
本気で作成して下さい。
職務経歴書の作法について
ここでは職務経歴書の内容ではなく、作成の作法について、解説します。
職務経歴書のサイズはA4サイズが一般的です。
まずは、記入見本PDFを見てください。
今回用に、私が作成しました。
見本の職種は経理、営業事務ですが、そこは関係ないので流して下さい。
※ひな形というか、書式フォーマットは、次回以降にアップロードします。
職務経歴書は「2枚じゃないとダメ?」問題
これは、とても多く聞かれる質問です。
結論から言いますと、別に何枚でも構いません。(キッパリ)
■この件に関して、私に質問をする人の特徴
若い方、転職経験が少ない方、転職エージェントを利用したことが無い方、
つまり「転職に関する情報不足や、社会経験が浅い方」が
「職務経歴書は2枚以内じゃないと、受からない」と誤解していらっしゃいます。
ここでもう一度、はっきりお伝えします。
絶対に2枚以内とか、何の決まりもありません。
以前、ハローワークの相談員が、強く主張されていたと聞いたことがあります。
しかし、私は聞いたことがありません。
私が求人企業へ求職者を推薦する場合は、3枚程度が多い感じです。
ちょっと考えて頂ければ分かりますが、
25歳の若者と、55歳のベテランでは、「経験の幅も深さ」も違います。
それを単に形式的に「2枚で収めろ」というのは、さすがに無理があります。
結論としては、2-4枚程度でまとめる、が正解です。
「職務経歴書の枚数が多いから、ダメな人」とか、
「枚数が多いから不採用にします」とか、求人企業から言われたことは、
・・・一度もありません。
枚数を気にするのではなく、中身を気にして下さい。
大事なところは、表記する順番です
さて、実際の作成に入ります。
まず、表記する順番ですが、職務経歴書を画像で取り込んだので、一つ一つ解説します。
職務経歴書というタイトル名と日付と名前
■職務経歴書
まず「職務経歴書」というタイトルは画面の「中央寄せ」にして下さい。
「職務経歴書」のタイトル文字は、他の部分よりも大きいサイズの文字フォントです。
※マイクロソフトワードであれば、12-14くらいのフォントサイズです。
■日付
そのすぐ右下の場所が、日付とあなたのお名前です。
日付は西暦が一般的です。
職務経歴書の提出日、または、面接当日の日付、どちらかだと思います。
■日付のすぐ下が、お名前です。
この日付と名前は、文字フォントを「太文字」で、強調して下さい。
他の部分よりも、若干、目立たせたいからです。
※ワードであれば、9.5-10-11.5くらいの文字フォントです。
ちなみに、住所や携帯番号等は履歴書に記載するので、書く必要はありません。
< 職歴の要約 >は・・・重要
この要約の部分は、とても重要です。
あなたが学校を卒業されてから、今までの社会人経験を「要約」として数行にまとめます。
書き出しは「高校卒業後、大学卒業後」などの最終学歴から始めるのが一般的です。
『短大を卒業後、●●で■■を担当し、その後、株式会社●で■■に配属になりました。
そちらでは主に▲▲を担当し、3社目の現在は、●●で■■を担当しております』
という感じで、ざっくりした経歴の概要です。
この後に、<職歴の詳細>が続くので、まずは、さわりの部分となります。
職歴の要約の「超・活用方法」
はい、ここでブログ読者の皆さんに、耳寄り情報をお知らせします。
これから書くことは、私以外に、日本で、まだ誰も言っていないと思います。
国内最大手の転職エージェントでも、転職サイトにもありません。
転職ノウハウ本でも見たことがありません。
【重要ポイント】職歴の要約を面接本番スピーチで使う
ここで作成した「職歴の要約」が、
そのまま「面接本番」で使うセリフになります。
どういうことかと言うと、あなたが書類選考を合格されたら、次は面接です。
ほとんどの面接の場では冒頭の場面で
「じゃあ、まずは、かんたんな自己紹介をお願いします」と言われます。
その場合、あなたは1分程度の自己紹介をする必要があります。
最初の、オープニングなので、ちょっと緊張しますよね?
人によっては、アタマの中が、真っ白になるかもしれませんよね?
大丈夫です。
・・・ご心配なく。
その時に自己紹介としてしゃべる内容が、まさにこの「職歴の要約」です。
せっかく、私を信じて作ってもらっている以上は、あなたに損はさせませんよ。(笑)
ただ、これだけでは分からないと思うので、あなたがイメージしやすいように、
面接の場面を想定したセリフを書きます。
とりあえず、こんな感じです。
面接の本番を想定したセリフ①
■面接官のセリフ:
「それじゃあ、まずは自己紹介をお願いします」
■あなたのセリフ:
「はい、改めまして、山田花子と申します。
本日は面接の機会を頂き、まことに有難うございます。
私はもともと、大阪で生まれたのですが、
父の仕事の関係で、6歳の頃に神奈川県へ引っ越してきました。
そのまま地元の高校へ通い、都内の大学へ進学、4年で卒業しました。
大学卒業後は、新卒として入社した●●株式会社で■■を担当しました。
そちらでは主に、■■や■■に関する事務を担当しておりました。
その後、次の株式会社●●では、主に▲▲を担当しておりました。
3社目の現在は、●●株式会社■■センターにおいて▲▲を担当しております。
以上、簡単ではありますが、私の自己紹介とさせて頂きます」
だいたい・・・こんな感じです。
実際の場面では、あなたが担当された業務の説明がもうすこし入ってくるので、
ここまで短いスピーチには、ならないかと思います。
ただ、全体の流れとしては、こんなイメージです。
サンプルとして、もう一本、書いておきます。
面接の本番を想定したセリフ②
■面接官のセリフ:
「それじゃあ、まずはかんたんで結構ですから、自己紹介をお願いします」
■あなたのセリフ:
「はい、改めまして、田中五郎と申します。
私が生まれたのは、埼玉県の川越市です。
現在も、家族と一緒に暮らしています。
学生時代は、中学、高校とサッカー部に所属しておりました。
高校を出て、映像関連の専門学校へ進み、
そちらを卒業後、広告制作の会社へ入社しました。
それが、1社目の★★★★プロダクションです。
その会社で主に担当した業務は●●●●です。
そこで3年ほど勤務したあと、現在の就業先である、★★★★ビジョンに転職しました。
現職では、主にCM動画広告の配信事業に携わっております。
主なクライアントは■■業界で、社数で言うと、20社ほど、担当しております。
以上、簡単ではありますが、私の自己紹介とさせて頂きます」
・・・はい。
とりあえず、サンプルを二つ、読んで頂きました。
私が強調したい部分は、黄色いマーカーの部分です。
山田花子さんの場合:
「私はもともと、大阪で生まれたのですが、
父の仕事の関係で、6歳の頃に神奈川県へ引っ越してきました」
↑
この最初の生まれと育ちを言えるかが、ポイントです。
これを言えたら、とりあえずOKです。
これを言えたら、あとは落ちついて、自分のペースでスラスラいえるはずです。
で、今回作成した「職歴の要約」の冒頭の部分にドッキングさせます。
そのままの自然な流れで、仕事の話につなげる感じです。
でだいたい1分くらいで終わる感じです。
田中五郎さんの場合:
「私が生まれたのは、埼玉県の川越市です。現在も、家族と一緒に暮らしています」
↑
これがすんなり言えたら、勝ちです。
あなたは、この時点で、とりあえず、いったん落ち着くはずです。
そこから先は、リラックスした気分で、
学生時代、スポーツ歴、専門学校へとつなぎます。
で、花子さんと同様に、社会人のエピソードへつなげる流れです。
専門学校を卒業後、広告制作会社の説明へ、自然に入るイメージです。
で、だいたい1分くらいにまとめる感じです。
・・・という感じで、如何でしょうか?
職務経歴書用に作成した、味も素っ気もない
「職歴の要約」のアタマに「私の生まれと育ちは~」を付け加えるだけで、
立派な「1分間の自己紹介スピーチ」へと、変身させることができました。
「まるきんオリジナル・自己紹介スピーチ」
この便利な技は、私が転職10回の経験の中で、編み出したものです。
やり方はとてもシンプルで、「職歴の要約」の前に、
「私の生まれと育ちは・・・」を付け足しただけです。
はい、・・・それだけですが。(笑)
それだけですが、それなりに「自己紹介になっている」と思います。
聞いていて無理が無く、面接官にも「丸暗記」だとバレません。
★日本の文化★
特に日本人の場合は、「自分はどこで生まれて、どこで育ったか」を言うのが、
相手に対する礼儀、マナーとして重んじられる文化ですので、
最初に「生まれと育ち」を追加するだけで、充分、自己紹介として成立します。
昔の武士が「拙者は●●の国の●●生まれで・・・」と同じスタイルです。
さて、この面接の導入部分を成功させるためには、
あなたのこれまでの社会人経験を、一通りなぞるような感じにしておく必要があります。
この職歴の要約を丁寧に書いておくだけで、面接でも、あせらず落ち着いて言えるはずです。
なぜなら、それはあなたの経歴です。
自分の経歴なので、間違う人はいません。(笑)
まとめ:ポイントは「生まれと育ち」を言うだけ
とにかく「私が生まれたのは・・・」という、最初のひとこと目が言えたら、
そのまま現在の勤務先まで、誰でもスラスラ言えるようになります。
ただし、最初のセリフが出てこないくらい、
ものすごく緊張していたらダメですが、そこはぜひとも死守して下さい。
ちなみに、今までこの言い方で失敗した方は、ゼロです。
いや、本当に、ゼロです。
だって、名前を名乗って、生まれと育ちくらい、みんな言えますよ。
・・・いくらなんでも。(笑)
あなたもきっと、大丈夫です。
以上で、職務経歴書の冒頭の部分を終わります。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。