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DX時代のキャリアパスと転職・DX人材の仕事とは?(一発理解)

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この記事は約12分で読めます。

DX時代のキャリアパスと転職・DX人材の仕事とは?

皆さんこんにちは

さて、前回に引き続き、テーマは「DX」です

本日は、DXを実現するために必要な人材6タイプと、

それぞれの役割、スキルについて解説していきます。

本編に行く前に、まずは「本日のまとめ」です。

この記事の対象となる方
*DXへ取り組む必要性があると感じている人
*DXに対して興味・関心がある人

●この記事を読んで分かること
*DX人材の一覧と役割
*DXを進めていく時の流れ

●最終的な結果(あなたのゴール)
*DX化が進む中で、自分の立ち位置を考えてみる。

DXを実現するためのチーム

DXはチームで推進するのが一般的です。

チームメンバーにはそれぞれどのような役割があり、
どのようなスキルや資質が求められるのかを解説します。

独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は、
『デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査』
の中でDX推進人材の6職種として以下のように例示しています。

DX人材の6タイプ(概要)

*プロデューサー
DXやデジタルビジネスの実現を主導するリーダー格の人材

*ビジネスデザイナー
DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担う人材

*アーキテクト
DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計できる人材

*データサイエンティスト
DXに関するデジタル技術(AI・IoT等)やデータ解析に精通した人材

*UXデザイナー
DXやデジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けデザインを担当する人材

*エンジニア/プログラマ
上記以外にデジタルシステムの実装やインフラ構築等を担う人材

下図のように、一つのゴールへ向かって、各自が協力しながら業務を遂行します。

プロデューサー

プロデューサーは
「DXやデジタルビジネスの実現を主導する
リーダー格の人材(CDO含む)」と定義されています。

プロデューサーの役割は、顧客・パートナー・事業部門との良好な関係を構築・維持し、
イノベーションの創出から事業化までの全プロセスを一貫して統括することです。

なお、CDOとは「Chief Digital Officer」の略で
「最高デジタル責任者」または「最高データ責任者」と訳されます。

プロデューサーに求められるスキル

市場を理解し、読み解く力

プロデューサーには、「市場を理解し、読み解く力」が求められます。

デジタルビジネスを企画し、推し進めるうえで、
市場が何を求めているのか読み解く力は欠かせません。

プロデューサーはデジタル市場はもちろん、最新のテクノロジーや
マネジメント、マーケティングなどにも敏感でなくてはなりません。

ファシリテーション力

プロデューサーには、他領域のプロデューサーと同じく、
「ファシリテーション力」が求められます。

ファシリテーションとは、会議やプロダクトがスムーズに進むよう
参加者の発言を促したり、活動をサポートしたりすることです。

他の5職種について理解し、彼らのスキルが相乗効果を生むよう、
プロデューサーはチームをまとめあげなくてはなりません。

折衝力

DXプロデューサーは、社内外の様々な
ステークホルダー(利害関係者)と関わることになります。

社内の壁を取り払ったり、社外関係者の理解を得たりするための
「折衝力」は欠かせないスキルです。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、
「DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担う人材」
と定義されています。

マーケットや顧客の課題やニーズを汲み取り、ビジネスやサービスを発想し、
能動的に提案をおこなったり事業部門やパートナーと共に
企画を構築したりするのがビジネスデザイナーの役割です。

ビジネスデザイナーに求められるスキル

発想力

ビジネスデザイナーにとって、
新しいビジネスを産み出すための「発想力」は欠かせないスキルです。

アイデアを出し続け、事業として成立しそうなものを絞り込むことで、
新しいデジタルビジネスが生まれます。

企画構築力

アイデアをただ出し続けるだけでは、ビジネスデザイナーとはいえません。
生まれたアイデアが事業として成り立つよう、企画を構築するスキルが必要です。

考えたアイデアに事業としてのコンセプトを与えたり、
どのように成長させていくかの過程を描いたりするスキルは欠かせません。

提案力

どんなに優れた企画でも、それをプロダクトとして成立させるには、
社内外の関係者に「良い企画だ」と思ってもらわなければなりません。

そのためには「提案力」が必要です。なぜその企画が成功するといえるのか、
市場のどんなニーズ・ウォンツにハマっているのか、提案するスキルは欠かせません。

 

アーキテクト

アーキテクトは、
「DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計できる人材」
と定義されています。

ビジネスおよびIT上の課題を分析し、ソリューションを構成する
情報システム化要件として再構成することがアーキテクトの役割です。

アーキテクトに求められるスキル

アーキテクチャ設計力

アーキテクトに求められる「アーキテクチャ設計力」は、
デジタルビジネスに必要なシステムの、全体構造を作るスキルです。

アーキテクチャとは、ネットワークやそれに接続するデバイス・OS、
そのうえで作動するシステムなどの全体構造を作ることです。

このスキルがないと、デジタルビジネスの安全性や柔軟性を確保できません。

ITスキル

アーキテクトにも、基本的な「ITスキル」が求められます。

ビジネスデザイナーが立てた企画を、より具体的に情報システムや
デジタル技術の導入に落とし込むポジションのが、アーキテクトの役割です。

デジタルビジネスで提供されるシステムを実装するのは、
エンジニアやプログラマの仕事であるため、
アーキテクトが構築はしませんが、課題分析や要件定義、
設計、開発サポートなどを中心に行ないます。

経営的視点

アーキテクトはシステム全体の設計に関わる職種ですが、
「経営的視点」も求められます。

プロデューサーをプロダクト全体のまとめ役とするなら、
アーキテクトはシステム実装のまとめ役です。

プロデューサーやビジネスデザイナーに言われた通りに設計するのではなく、
「このシステムは顧客のどんな役に立つのだろうか?」
「ビジネスで提供するものとして成立するだろうか?」と考える力が求められます。

デジタル技術に詳しいことはもちろんですが、
システムと経営を結びつける経営的な視点も求められます。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、
「DXに関するデジタル技術(AI・IoTなど)やデータ解析に精通した人材」
と定義されています。

センサー・通信機器の発達やネットサービスの普及によって
収集・蓄積が可能となった膨大なビッグデータから、
ビジネスに活用できる知見を引き出すのがデータサイエンティストの役割です。

社内の意思決定の際に、
データ分析をもとに組織の判断をサポートする役割を担います。

ビッグデータの分析やAIの活用が行なえることはもちろん、
統計学的知識やプログラミングスキル、ビジネスへの理解も必要になります。

データサイエンティストに求められるスキル

データ分析力

データサイエンティストは、膨大なデータを集め、解析する職種です。
そのために「データ分析力」は欠かせません。

IoTやデジタルツールを使って集めるスキル、
それを分析・解析するためにAIを活用するスキルは必須です。

統計学的知識

データを扱うデータサイエンティストにとって、
「統計学的知識」は絶対条件です。

統計学の知識はもちろん、その実務経験も求められます。

プログラミングスキル

データサイエンティストにとって、
「プログラミングスキル」は欠かせないものです。

最近はプログラミングの知識がなくても扱えるデータ分析ツールも増えています。

しかし、このようなツールを使いこなすには、
プログラミングについて理解しておく必要があります。

UXデザイナー

UX・UIデザイナーは、
「DXやデジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けデザインを担当する人材」
と定義されています。

UXとはユーザーエクスペリエンスの略で、
ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験のことを指します。

さらに、UIとはユーザーインターフェイスの略で、
Webサービスやアプリケーションなどにおいて、ユーザーの目に触れる全てのものを指します。

UXデザイナーに求められるスキル

デザイン力

UXデザイナーに求められる「デザイン力」とは、ユーザーの気持ちを理解し、
それに合ったUI(ユーザーインターフェース)を作るスキルです。

デザインの基礎知識を押さえ、トレンドを把握し、
多くのユーザーが心地良く感じるUIを作るスキルは欠かせません。

言語化スキル

UXデザイナーには、考えたデザインを他職種に伝えるための
「言語化スキル」が欠かせません。

プロデューサーやビジネスデザイナーへ、
そのデザインでなければならない理由を伝えるときの言語化能力。

また、エンジニア/プログラマにはデザインを実装してもらうために、
デザインや思考をうまく言語化する力が必要です。

ユーザー行動の分析スキル

UXデザイナーは、
ユーザーにより良い体験を提供するために存在します。

最初から「ベストなユーザー体験」を提供できることはなく、
UXやUIの改善を重ねることで、ユーザー体験はブラッシュアップされていくでしょう。

実際に使われるシステムにおいて、操作画面は顧客満足度や利用率に直結するため、
どんなユーザーでも「使いやすい」と感じるデザインを心掛ける必要があります。

エンジニア

エンジニア・プログラマは、
「デジタルシステムの実装やインフラ構築等を担う人材」と定義されています。

エンジニア/プログラマに求められるスキル

基本的なプログラミングスキル

エンジニア/プログラマには「基本的なプログラミングスキル」が欠かせません。

高度なDX人材にはいきなりなれるものではなく、
通常のシステム開発やインフラ構築などの経験が不可欠です。

DX推進とは直接関わりのない言語も押さえ、
エンジニア/プログラマとしての経験を積んでおくべきです。

DX人材として身に付けておきたい言語

DX人材としてのエンジニア/プログラマは
機械学習や人工知能(AI)に役立つ「Python」(パイソン
統計解析に役立つ「R言語」などを押さえておくのが望ましいでしょう。

そのほか、インフラ構築やシステム実装など、
担当する工程に応じて必要な言語も変わってきます。

一例として、インフラエンジニアなら「Bash」や「TTL」
加えてLANやWANなどの知識があるといいでしょう。

システムエンジニアなら「PHP」や「JavaScript」
デジタル領域の一大企業・Googleの開発した「Go言語」なども押さえておくと便利です。

そのほかマネジメント力や設計力、
社内組織や外部パートナーとの調整能力も必要になってきます。

【共通】DX人材に共通する基礎スキル

デジタルリテラシー

まず最初に、DX人材は高度なデジタルリテラシーを持っていなければいけません。

ビジネスプロデューサーやデザイナーなど直接IT技術を使う場面はなくとも、
技術職との共通言語を持つために基礎知識は必要不可欠です。

その他、システムを継続的かつ安全に運用していくために、
セキュリティ管理の知識や技術も求められます。

また、時間とともに技術や顧客ニーズは変化していくため、
学んだ知識を、その都度、アップデートしていくことも非常に重要です。

ビジネススキル

なお、デジタルリテラシーを持っているだけでは、DX人材とは言えません。(笑)

DX人材には、市場の動向や社会情勢の変化を敏感にキャッチし、
それに応じたビジネスプランを考えるスキルも必須となります。

自社の課題や現状を適切に把握し、現場と密に連携を取りながら
現実的なビジネスモデルを構築できてこそ、DX人材として活躍できます。

ヒューマンスキル

DX人材は、周囲を巻き込んでプロジェクトを先導するスキルも求められます。

具体的にはメンバーに目標やゴール、
それに向けたプロセスを伝える「プレゼンテーションスキル」

全体の進行を管理する「マネジメントスキル」などが挙げられます。

後ほど解説しますが、他部署の社員への「情報共有」も必要になります。

いままでDX化プロジェクトの経験がなかったとしても、
過去に経験した対人スキルは活かすことができるはずです。

DX人材の名称・役割・スキル一覧表(おさらい)

DX人材の位置づけ

さて、ここから話が変わります。

前回の記事でも書きましたが、経済産業省は、
DX化の実現を日本にとっての生き残り戦略だと定義づけています。

で、下記は経産省によるイメージ図です。

赤で囲まれている部分の一番上がDX人材(DX推進人材)です。

で、すぐ下に「その他のビジネスパーソン」と書かれている部分があります。

これは誰のことかと言うと、
DX人材ではない一般職の社員ということになります。

まさに、この私です。(笑)

 

DX推進人材とDX専門人材

で、このままだと分かりにくいので、

DX人材と一般職の社員の違いを、私なりに図にしてみました。

まず、向かって右側が、本日、解説したDX6職種です。

これをDX推進人材とDX専門人材の2つに分けました。

●上がプロジェクトを「推進する」DX推進人材。

*プロデューサー
*ビジネスデザイナー

●下がプロジェクトを「実現する」DX専門人材。

*アーキテクト
*データサイエンティスト
*UXデザイナー
*エンジニア/プログラマ

この二つのグループが上手く噛み合って、新しいDXの仕組みが出来上がります。

DX活用人材がカギを握る

さらに、その出来上がった仕組みを活用する人材が必要になります。

この新しい仕組みを動かすのが、向かって左側のDX活用人材です。

単に仕組みがあっても動かないなら意味がありません

で、人数で言うと、当然、左側の活用人材の方が多くなります。

ソフト開発で例えてみると、分かりやすいかもしれません。

要は、マイクロソフトのエクセルを開発する社員が右側で、

そのエクセルを使ってグラフやデータを作る社員が左側です。

つまり、エクセルを使いこなして、新しい価値を生み出すのは、
現場で働いている一般の社員となります。

 

その新しい価値こそが企業に変革をもたらす付加価値となります。

この一連の流れが、まさにDXの本質です。

自分の立ち位置を確認する

さて、そろそろ終わりに近づいてきました。

今日はDXの人材のタイプと役割

さらに、組織図で考えた場合の集団の立ち位置

ここまでお伝えしました。

で、今日の要点として、

私があなたに考えて頂きたいのは、

自分のポジショニングをどこにするのか?です。

右側の創る側なのか、左側の使う側なのか?

それをどうするかによって、今後のあなたの方向性が変わると思います。

今の仕事はちょっと脇に置いておいて、

今後について、ご自身なりに考えてみてはいかがでしょうか?

なお、次回は、さらに深堀していきますのでご期待ください。

本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。

 

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