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職務経歴書【書式と書き方3/5】書類選考に合格する表現

note③ 強い履歴書と職務経歴書をつくる
この記事は約9分で読めます。

職務経歴書【書式と書き方3/5】書類選考に合格する表現

皆さん、こんにちは。

昨日の記事に追加しようと思ったのですが、

もの凄く間延びした記事になるので、二つに分けました。(笑)

で、前回の続きとなります。

職歴詳細の欄を「事実だけクールに書く」理由

はい、前回の職種ごとの「記入見本」を見られて、

気付かれた方も多いと思いますが、

この職歴の詳細では、「文章」ではなく、「箇条書き」が基本となります。

つまり、ひたすら事実の羅列です。

数値を盛り込み、実績も書き込みます。

いつ、誰が、何を、どのように、どうやって、どれくらい、といった感じで、

感情は一切抜きにして、事実だけをクールに、淡々と、粛々と書いて下さい。

ここは敢えてクールに書かないと、あとの展開へ、繋がりません。

感情を排除しないと書類選考を通過しない

さて、ここで一つ補足説明をします。

過去の所属先での担当業務を書く場合に、

感情や意志を排除するということには、目的があります。

それは独りよがりな表現を使わないためです。

独りよがりな表現の具体例(ダメな例)

例えば、業務内容の部分、その中の【成果と実績】の欄に、

こんな書き方をする人がいます。

「顧客から全幅の信頼を得て・・・」

「持ち前の粘り強さで・・・」

「全身全霊を傾けて、業務に取組んだ結果・・・」

これらはすべてダメです。

根拠の無い、大げさな言い方は使わない方が無難です

人事担当者は、事実だけを知りたいと思っています。

ダメな例:「顧客の信頼を得て」

「顧客の信頼を得て」という表現は、良いことを言っているようですが、

実は普通のことであり、営業職なら誰にでも当てはまります。

なぜなら、お客さんから信頼を得なかったら、営業職は務まらないのです。

つまり、営業失格です。

 

ということはその業務を担当する上で、

当然、満たしておかねばならない「最低レベルの必須条件」となります。

その「最低条件、必須条件」を、わざわざ大げさな言い方で表現する人は、

「自分を大きく見せようとしている、残念な人」という印象を持たれます。

 

人事担当者はバカではありません、そこはちゃんと見抜きます。

従って、この部分では、なるべく数値、データなどを使い

感情は一切排除して、事実の羅列だけで構成していきます。

 

前回の記入見本で書いた、法人営業職の場合であれば、

どのエリアの顧客に、どんな商品を、どれくらい売ったか?

また、売上げ目標に対する達成率は何%だったか?

それらの事実をクールに書く必要があります。

シンプルな表現で、結論から先に述べる感じです。

客観的に、淡々と、事実や結果を並べる感じです。

ダメな例:「持ち前の粘り強さで」

以前「持ち前の粘り強さで」と、書いてきた人もいましたが、

そもそも、持ち前のって、何でしょうか?

まるで、その人のことを、日本全国の人が知っているような書き方ですね。

まだ、会ってもいない会社に提出する書類に「持ち前」って何でしょうか?

 

もちろん、言いたいことは分かります。

「やる気がある、ガッツがある」ということは、伝わってきます。

しかし、独りよがりな書き方であることを理解して下さい。

つまり「客観性が無い」のです。

こういう方は、周囲からの評価より、自己評価の方が高い場合が多いと思います。

 

こういう書き方をされるタイプは、

だいたい20代-30代の男性、部下のマネジメント経験がなく

営業成績は、真ん中くらいの方、が多いと思います。

お客さんには好かれるタイプかもしれませんが、

まだちょっとワキが甘い部分があり、

部下は付けられないくらいのスキルレベルです。

 

仕事を通じて、もう一皮むけるか、むけないかで、

その後の人生が大きく変わるタイプです。

もし、頑固な性格だったら、

年齢と共に成長がストップするタイプの方です。

 

会社側としては、もう一つ上のステージに成長させたい時、

あえて、別なプロジェクトの担当者として任命すると思います。

本人の視点を変えさせるためのチャレンジ経験という意味と、

仕事の責任を重くして、そこで結果が出せる人材かを、見極めるためです。

そーっと顔を出す

ダメな例「与えられた予算と期間を念頭に置きながら業務に邁進します」

この方は、30代の女性、事務職でした。

この方は、ちょっと気の利いたようなことを言っているように聞こえませんか?

なんか責任感がありそうな「雰囲気」がしますよね?

 

でも、よく考えてみてください。

まず「与えられた予算」は、

どの会社も、部署ごとに、だいたい決まっています

湯水のようにお金を使える部署なんて、普通はありませんよね?

予算の中でやりくりするのは、ごく普通のことです。

 

さらに「期間を念頭に置きながら」というのも、普通です。

会社ごとに、四半期、半期、年間という感じで、

年間スケジュールが決まっているはずです。

つまり、この人はごく当たり前なことを

「もの凄く重要なことのように」言っているだけです。

ちょっと分かりやすいように、別な例を挙げますね。

 

例えば彼女が横断歩道を渡るとなったら・・・多分、こう表現します。

「もし、通勤途中で交差点に差し掛かったら、
四方八方に注意を怠らず、信号が青になるまで、
直立不動の姿勢で、その場でじっと立ち、
青に変わった瞬間に、すみやかに横断歩道を渡ります」

・・・みたいな感じです。

「ごちゃごちゃ言わずに、さっさと渡りなよ」

と個人的には思います。

あ、私の性格が悪くてごめんなさい。(笑)

「全身全霊を傾けて業務に取り組んだ結果」もダメ

これも、まったく同じです。

働く人はみんな、誰でも、全身全霊を傾けて、業務に取り組みます。

災害救助の自衛隊の人たちも
コロナウイルスで対応している医療機関の人たちも
みんな全力でやっています。

ということは、プロとしては、ごく普通です。

そんな当たり前のこと、分かっていることを、

わざわざ大げさに書く必要はありません

「ありとあらゆる業務を経験しました」もダメ

これは、一つの業界経験が長い、中高年にありがちな表現です。

例えば、50代の男性、流通業界歴30年とか。

言いたいことは分かりますが、流通業において、

ありとあらゆる業務を経験し、どの分野にも精通されているのなら、

なぜ、転職されるのでしょうか?

そこまで経験が豊富なら、自分で会社を興された方が良いと思います。

というか・・・独立するべきです。

 

・・・話が長くなるので、先に進みます。(笑)

こういう人に多いのは「リスク回避型のサラリーマンタイプ」です。

こういう大げさな表現を使う人は、

自分に自信がある、やや面倒くさい人が多いと思います。

どこかの会社で、いい所まで行って、部長か、役員クラスまで行って

何かのミスをやって、社長と仲たがいして退職したとか、そんな方が多いです。

こういう「前の会社ではそこそこ偉かった人」

ほとんどの場合「謙虚さ」が無いので、入社後の「人間関係」が不安です。

人事担当者もそれを分かっているので、書類選考で、だいたい落ちます

 

電話

採用担当者の選考基準とは?

かつて、私が上場企業で採用担当を兼任していた時、

こういう「過剰な表現を使う人」は、バンバン落としていました

採用期間中に、一定数の応募書類がそろったら、

一箇所に集めて、いっせいにふるいにかけます。

その場で、OKかNGかを「仕分け」します。

 

OKな方とは、すぐに面接日程の調整に入ります。

早い人は、翌日、面接に来て貰います。

他社に行かれる前に、うちが会いたいからです。

NGの方の書類は「返却ボックス」と呼ばれる箱に入れていきます。

履歴書を本人へ郵送で返却する為です。

「履歴書用の顔写真の使いまわし」も、即NG

別な「履歴書の書き方」の記事でも書きましたが、

「履歴書用の顔写真の使いまわし」をやっている人も、即NGです。

正社員になりたいのに、シワシワで、剥がした跡のある写真を

無理やり貼りつけている時点で、残念な人になります。

「うち以外にも何社か応募して、どこにも受からなくって
履歴書が返却されている人なんだろうな?」と思ってしまいます。

当たり前のことなのですが、
受かった人の履歴書は、本人に返却されません

つまり、シワシワ顔写真の人は、
「他社に応募して落ちた」ということを、自分からバラしているのです。

要するに、自爆です

ほとんどの場合、書類選考で落ちます

ここまで説明してきて、分かって頂けたかと思いますが、要するに

「大げさな表現」

「独りよがりな表現」

「感情が入りすぎた表現」

これらはすべて、NGです。

理由は、残念な人が多いからです。

その人たちの特徴とは、

  • 箇条書きではなく、文章形式が多い。
  • 自分が言いたいことを並べた、メリハリが無い文章が多い。
  • 結論が分かりにくい。
  • 読んでいる側の気持ちを意識していない、考えていない。
  • 文章と文章を接続詞で繋いでいて、一つの文がやたら長い。

という共通点があります。

一度に何十人もの応募書類を見ていると、明らかに違いが有ります

人事の経験がなくても、絶対にその違いに、気がつきます。

たとえあなたが新卒1年目でも、良い人の書類はちゃんと分かります

応募書類を見ただけで「会社が求める人物」かどうか分かります。

仕事ができる人を採用したいというシンプルな考え

今回、私がたくさんの見本を並べたのも、

口で言うより実物を見せたほうが早いと思ったからです。

記入見本のような、事実の羅列は、とても冷たく見えると思います。

しかし、その方が「プロっぽい」のです。

あなたが人事担当者なら、

人当たりが良いけど、仕事が出来ない人よりは、

多少は冷たいところもあるけれど、

プロ意識の高い、エキスパートを雇いたいと思いませんか?

もし、何らかの理由で、会社に危機が訪れたときに、

頼りになるのは「ここ一番で踏ん張れる、強い人」だと思います。

  • 人当たりが良い人は、いざという時に、
  • 踏ん張れないかもしれません。
  • 負けてしまうかもしれません。
  • 逃げてしまうかもしれません。

そもそも、書類選考は、あなたの人柄の良さをアピールする場ではありません。

仕事を通じて、その会社に貢献できるということをアピールする場です。

だから「実務における、ビジネス能力」

シビアに、タイトに、書いていく必要があります。

この点をまず、理解して下さい。

はい、本日はここまでです。

最後まで読んで頂き、有難うございました。

前回と同じものですが、PDF見本と、ワードのフォーマットをアップしておきます。

【書式のダウンロード】

職務経歴書ワードフォーマット (10835 ダウンロード ) 職務経歴書PDF見本 (14382 ダウンロード )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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