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【転職】ブラック企業の見分け方・求人票の特徴と注意点(危険回避)

⑤ 求人をさがす・応募する
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【転職】ブラック企業の見分け方・求人票の特徴と注意点(危険回避)

皆さん、こんにちは。

本日のテーマは「求人票の読み取り方」です。

この記事タイトルを、一般的な「求人票の見方(みかた)」ではなく、
わざわざ「読み取り方」にしたのは、もちろん意味があります。

まず最初に、私たちの周りには本当に沢山の求人票があります。

●ネット上の転職エージェント、転職サイトの採用情報、
●フリーペーパーやタウン誌、新聞の人材募集広告、
●ハローワークの求人票・・・など、世の中には何十万件もの求人票があります。

一見すると、同じ業界、同じように見える職種であっても、
実はそこに「求人企業側の意図」が隠されている場合があります。

私は転職エージェントですので、ここではなるべく、
「求人企業の本音の部分」にフォーカスして、話を進めたいと思います。

ちなみに、タイトルには分かりやすいように「ブラック企業」と書きましたが
「ブラック企業を探して批判すること」を目的にしているのではありません。

どこかの会社を批判したからと言って、別にあなたが幸せになるわけではありません。

単に、時間を無駄にして頂きたくない、そこです。(笑)

自分の目利き力を養う

ここでは皆さんが「行きたいと思う会社」と「避けた方が良い会社」を

選別する際の「目利き力」(めききりょく)を養って頂きたいという趣旨です。

さて、この記事を書く前に、いくつかネット上にある求人を見ました。

検索したら、ハローワーク求人から、企業の採用ページ、転職サイトの募集記事。
微妙な匂いがするもの、そうでないもの、色々ありました。(笑)

では実際に、求人票に書いてある募集項目を、ひとつひとつ、分解してみましょう。

皆さんが転職活動において、入手された様々な求人票を
「どういう視点で解釈すれば良いのか?」
「どこを見れば良いのか?」というケーススタディ・実践編です。

gattsu

求人募集の仕事内容について

最初に、ダメな例を書いておきます。

・募集職種:経理
・業務詳細:経理全般

これは本当に、ダメです。(笑)
何のことだか、さっぱり分かりません。
どこに掲載されてあったのかは、もう書きません。(笑)

経理職の場合、実際の業務は、だいたい下記のような感じです。

・伝票起票、仕分け、元帳と補助簿記帳
・月次試算表作成、貸借対照表、損益計算書
・売掛金・未払金、前払金管理、現金出納
・決算処理、法人税申告書類作成

で、これに追加されるものが、

・キャッシュフロー、銀行交渉、入金管理、税理士対応くらいでしょうか?

これらの様々な業務を「経理全般」という一言で片付けるのは、ちょっと無理がありますよね?(笑)

あと、実際の経理業務を想像した場合、業務理解の難しさは、もう一つあります。
それは会社のサイズの違いです。

・年商1億の個人商店レベルの経理と、

・年商10億の精密機械メーカーの経理と、

・年商500億の総合商社の経理では、スケール感が、全く違ってきます。

会社の規模感、扱う商品やサービスなど、全く違います。

通常であれば、売上げが大きくなればなるほど、経理システムは複雑になり、
経理業務に携わる担当者も増えて、分業制になるのが一般的です。

それを先ほどの例のように、一言で「経理全般」とは、粗っぽいですよね?

ついでに言いますと、私の経験上、企業における経理とは、
ざっくり言うと、「節税と資金繰り」です。

要するにお金の流れがどうなっていて、これから事業活動を行う上で、
どういう方向へ持っていけば、会社全体の血流が良くなるのか?ということです。

経営者は誰でも、常にその部分を気にしています。

ゆび

残念な会社

・・・話を戻します。

こういう雑な求人原稿を書く会社は、だいたい「ブラックの匂い」がします。
もう最初からブラックと言っていますね。(笑)

なぜかと言うと「会社の中での経理というポジションが単なる事務作業だと認識されていて、
経理全般と書いておけば、簿記2級くらいの経験者から適当に応募があるだろう」という
人材採用に対する「考え方の甘さ」がモロに出ているからです。

分かりやすく言うと、業務内容の部分の記入が少ない会社は、「残念な会社」が多いと思います

まともにヒトを採用しようと本気で取組んでいる会社であれば、
少しでも良い人材を採りたいはず。

であれば、なるべく求人票を見る人に
「業務をイメージしやすい丁寧な求人票」を作ろうとするはずです。
その姿勢が、結果として「社員を大切にする会社」ということの証明にもなりますし。

大事な部分なので、もう一度、おさらいします。

業務内容の部分が、ふわっとして「曖昧な表現」の会社。

業務内容の部分を、担当者が手抜きしていて「スカスカ」な会社。(経理全般とか総務全般とか)
そういう会社への応募は、どちらかと言えば、控えたほうが良いと思います。

ばつじるし

募集年齢について

「20歳-30歳の方」

とバッチリ年齢が記載してある求人は、実際にありますよね?
この場合は、ガチガチの年齢制限アリなので、その範囲内の方で無いと応募はできません。
つまり、それ以外の年齢の方は、自動的に書類選考で落とされます。

ただし、そうではない場合も、当然、あります。
上記の場合は若手をイメージした年齢ですが、例えば中高年向けの求人だったとします。

「30-45歳くらいまでの方」

という年齢が基本条件であれば、あくまで私の場合ですが、
上下に5歳程度は「許容範囲」だと考え、普通に求人企業にご推薦します。

つまり、その方の知識、経験、スキルにもよるのですが、
年齢的には28歳-50歳くらいの方ならば、応募は可能だと思います。

ちなみに、人事担当者や社長に、文句を言われたことは今まで一度もありません。(笑)

その理由は、「なぜ、若い候補者を敢えて推薦するのか?」
「なぜ、わざわざ年齢オーバーの候補者を推薦するのか?」という「理由」を伝えるからです。

転職エージェントである私は、単に候補者のキャリアシート(職務経歴書)を提出するのではなく、
「この求人の応募条件をクリアしている」と感じた「理由」まで書きます。
そうすると、割とあっさり、書類選考を通過するわけです。

もちろんこれは、求人企業の担当者(社長や人事担当者)と
私との信頼関係がないと、成立しません。

さらに言うと「その会社の経営課題を解決する」という目線で人選をしないと、
「単なる紹介屋=人材紹介ブローカー」に成り下がってしまいます。

batsu

求める人材のイメージ

これは、求人企業の本音ベースで書かれています。
ここに書いてある人材を、求人企業は積極的に雇いたいと思っています。

つまりその求人のキモの部分です。
ということは、あなたがそれに合致する項目が多ければ多いほど、書類通過率が高くなります。
逆に、少なければ、自動的にアウトです。

歓迎する経験とスキル

例えば、先ほどの経理職で例えると

「経理の実務経験が5年以上の方、歓迎します」が、本音です。

「日商簿記2級レベルと同等以上の資格をお持ちの方、歓迎します」が本音です。

「弥生会計ソフトが使える方」これも本音です。

これを満たすほど、書類通過率が高くなります。

あと「実務経験5年以上」とは書いてあるので
「4年だとNG?」かというと、そうではありません。

先ほどお伝えしたように、業界や、事業内容、
売上の規模が似ていれば、4年でもOKだと思います。

業界知識、専門用語、会計処理のやり方を知っていれば、普通に「即戦力」です。

そうなると、よほどのことが無い限り、
実務経験4年であっても、書類選考は合格すると思います。

給与条件

ここはとても重要です。
転職エージェントの求人票、転職サイトの求人票には「年収表記」が一般的だと思います。

例えば、「法人営業:年収400-600万円」と書いてあったら、
その場合の求人企業側の意図は、中間の「500万円程度で雇えたら嬉しい」というのが本音です。

この場合で言うと、真ん中である「500万円が基本の想定年収」となります。
そこを基点として、年齢や経験、スキルに応じて、その金額が上下に移動します。

年齢条件

考え方の基本は、上の給与と基本的には同じです。
例えば「年齢25-35歳」と記載してあった場合は、真ん中となる「30歳が基本の想定年齢」です。
その基本年齢を中心として、「上下5歳までは、許容範囲ですよ」という意味です。

年齢と給与の合体版

さて、続いて、上記をミックスした、合体版の募集内容です。

*募集職種:法人営業

*想定年収:年収400-600万円程度

*募集年齢:25歳-35歳

と記載された求人があれば、一番、分かりやすいと思います。

*25歳のあなたは、年収400万円が目安。

*30歳のあなたは、年収500万円が目安。

*35歳のあなたは、年収600万円が目安。

という風に読み解いてください。

ただ、誤解して頂きたくないのは、「35歳だったら、誰でも自動的に600万円」ではありません。
そこが「年齢、経験、スキルにより決定」という部分です。

つまり「確定しているわけではありませんよ」という意味です。

この場合で言えば、年収600万円という条件は、同じ業界で、法人営業経験者で、実績がある、
という「企業側の求める人物像」に合致すれば、「MAX600万円は可能ですよ」という意味です。

給与は社内規程に準ずる

次はこの給与の基準です。
当然、会社には、給与規程、給与テーブルというものが存在します、二つとも同じ意味です。
その会社における「給与の幅、基本報酬額」のことです。

在籍年数はもちろん、等級とか役職とかによって、ベースとなる給与額が変わります。
一般社員が一番安く、そこから、主任や課長、次長、部長とポジションが上がるほど高くなります。

これは会社全体の給与ルールなので、それを基に、あなたの給与も決められるという流れです。
ですので、どれだけ面接官から気に入られようが、会社の規定通りの金額しか支給されません。

ただし、これにもまた、特例があります。

中小ベンチャー企業の場合は、明確な給与テーブルが無い?

中小ベンチャー企業の場合は、明確な給与テーブルが無い場合があります。
ざっくりとした「何歳だったら、これくらいの年収かな?」という感じです。

ある会社の例で言うと、年齢×14ヶ月です。
25歳であれば、それに14ヶ月(12か月分と賞与2ヵ月の合計)となります。

●25歳:25万円×14ヶ月=350万円

●35歳:35万円×14ヶ月=490万円

●45歳:45万円×14ヶ月=630万円

●50歳:50万円×14ヶ月=700万円

なんか、世間相場と比較して、そんなに悪い条件にも見えず、分かりやすいと思いませんか?

これは超シンプルで、とても良いのですが、微妙な点としては、
「自分の年齢を言った瞬間に、同僚に年収がバレてしまう」ところです。
なぜかというと、社内統一ルールだからです。(笑)

年齢によって、他人に年収がばれてしまうという点が、微妙にネックです。(笑)
ただし、メチャクチャ、分かりやすいです。

この社長の意図としては、
「基本年収は年齢×14ヶ月で保証するから、あとは仕事を一生懸命頑張って、
実績や成果を上げて、プラスアルファを貰えるように頑張ってくださいね」ということです。

最初、始めた当初は、「え?」だったらしいのですが、
次第に「分かりやすい」となったようです。
こうなると、上司の顔色を窺ったり、ムダなゴマすりは、不要となります。

あとは、人事評価制度の策定といった経費や時間も削減されます。
年齢で算定なので、人事評価のルールを会社で考える必要もありません。
中小企業にはそぐわない、大げさな評価制度、360度評価ツールも、ぜんぶ不要になります。

つまり、お金を生まない部分に余計な時間を取られるのはムダなので、
そこを統一ルールにして、生産性を上げるほうに注力しよう、というシンプルな考え方です。

他にも、中小企業は社長の考え方で給与が決まる=「言い値」になるケースがあります。(笑)
その場合は、割と好条件が提示されるということも、普通にあります。
ただし、そこはもちろん、あなたの実績次第だと思います。

 

高収入を謳っている求人は?

高収入をメインに打ち出している求人って、ありますよね?
見出しに「頑張り次第であなたも月給100万円」とか「年収1000万円プレイヤー続出」とか。

でも、世の中そんなに甘くないと思います。

普通に考えたら、絶対に何かカラクリがありますよね?
危ない匂いがします。(笑)

ただし、皆さんの中には「怖いもの見たさ」の方もいらっしゃるはずです。
私は基本的にはおすすめはしませんが、「リスクが何なのか?」をきちんと把握して、
それが致命的でなければ、応募されても良いと思います。(笑)

通勤交通費について

ここは重要です。
会社ごとに規定があるはずですので、事前にしっかり確認しておいて下さい。

「通勤交通費:全額支給」が、多いです。

「通勤交通費:支給(月額上限30,000円まで)」という会社も、よくあります。

ちなみに、上限30,000円ということは、毎月の定期代が32,000円だった場合は
当然のことですが、2000円は自己負担になります。

経営理念がある会社か?

ここは転職エージェントである私は「メチャクチャ」気にします。
ちゃんと経営理念がある会社だと、一応、OKです。

その経営理念が浸透しているか?
社員に徹底されているか?
ホームページには立派なことが書いてあるが、社長だけが知っていて社員は誰も知らない。
とか、色々な突っ込みはあると思いますが。(笑)

しかし、経営理念があれば、とりあえずOKです。
無ければ、ちょっと残念な感じです。

その理由を説明しますね。

「経営理念」とは、会社における船のマストのような存在です。

人間で言うと、「背骨」にあたります。

その会社の「存在意義」

その会社が目指すべき「目的地」

その会社から社会に対する「メッセージ」

その会社で働く社員や株主に対する「約束ごと」など・・・。

つまり「会社が存在する上で、最も重要な言葉=アイデンティティ」にあたります。

多くの会社では、初代創立者が、会社を創業するに至った「想い」

その会社の「価値観や目的」などを、「短い言葉で表現したもの」が一般的です。
(中にはメチャクチャ長いものもありますが)

経営理念の例

キャノン:「共生」

京セラ:「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」

サントリー:「水といきる」

東宝:「朗らかに、清く正しく美しく」

キャノン:「共生」

永谷園:「味ひとすじ」

日本電産:「All for dreams」(すべては夢のために)

サイバーエージェント:「21世紀を代表する会社を創る」

堀場製作所:「おもしろおかしく」

グリコ:「おいしさと健康」

TORAY(東レ):「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」

竹中工務店:「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」

アマゾンジャパン:「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」

三菱マテリアル:「人と社会と地球のために」

アミューズ:「感動だけが人の心を撃ち抜ける」

ニトリ:「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」

三越伊勢丹:「向き合って、その先へ」

・・・はい、これくらいで充分でしょうか?(笑)

短いもの、長いもの、メッセージ性の強いもの、どれも、良いものばかりですね。

なんか、読むだけで、その会社の人格を表しているような気がしませんか?

で、この経営理念があるかないかですが、ある会社の方が、業績が良いです。

ここは敢えて、断言します。

なぜかというと、社員は日々の現場で仕事をしながら、しんどい場面に出くわします。
しかし、その時に頭に浮かぶ言葉が、まさにこの「経営理念」だからです。

例えば、女性社員で頑張っている方がいるとします。

彼女はいつも時間に追われつつ、一所懸命、働くわけです。
他人からは「どう考えても働きすぎだろう」と見えるかもしれません。

しかし、本人は、目標設定が高く、日々の忙しさは当然だと思っているので、平気です。
そんなことは、分かっていて入社したので、余裕で、耐えられるわけです

「アタシは、この仕事が好きで、この会社で働いていることに誇りを持っています

彼女は、真顔で答えます。

そう、このブログを読んでいるあなたと同じように・・・。

両手

経営理念の本質

「経営理念」とは、ヒトを動かす「原動力=モチベーション」でもあるわけです。

ここはとても重要な部分なので、もう一度、きちんと定義します。

もともとは個の人間の集まりが、

集団として、一つの目的へ向かおうとするプロセスにおいて、

有機的に結びつくことにより、化学変化を起こす・・・

それが会社組織の本質だと私は思います。

そのバラバラな個の集団が、一つの目的へ向かう為に必要な道しるべ、

それが「経営理念」だと思います。

もし仮に、この経営理念がなければ、マストが無い船と同じことになり、

自分たちはそもそも何の為に集まっているのか?

単なるゼニ儲けのためだけに、毎日、通勤電車に揺られて来ているのか?」と迷いが生じます。

つまり社員にとっての経営理念とは、「自分たちの存在価値」を端的な言葉で表現した「原点」です。

・・・・はい、本日はこれで終わりです、姿勢を楽にして下さい。(笑)

今日は前置きなしで、直球勝負で、一気にガーッと書いてきたので、終わります。(笑)

あなたの転職活動において、少しでも参考になれば幸いです。

本日も最後まで読んで頂き、有難うございました!

 

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