キャリアチェンジは難しい?失敗しない秘訣はイメージ力
皆さんこんにちは
本日のテーマは「キャリアチェンジ」です。
年明けから転職活動をスタートされる方も多いと思います。
そんなあなたに向けて、書きます。
まずは本日の「まとめ」です。
●この記事の対象となる方
・キャリアチェンジを検討中の方
・転職活動に行き詰まっている方
・自分の実力を発揮していないと感じている方
・向いている仕事を探している方
●この記事を読んで分かること
・キャリアチェンジの全体像が分かる
・効果的な進め方が分かる
・注意すべき点が分かる
●最終的な結果(あなたのゴール)
・華麗なる転身
・刺激的な仕事との出会い
・自分の魅力発見
キャリアチェンジという言葉は、
「経験したことのない業界や職種に転職すること」の総称です。
似た言葉に「キャリアアップ」がありますが、
こちらは同じ業界や同じ職種で、より高いポジションを目指したり、
社内で昇進することを意味するため、ちょっと違います。
「キャリアアップ」→ 同じ職種・同じ業界へ転職すること。
「キャリアチェンジ」→ 未経験の職種・未経験の業界へ転職すること。
キャリアチェンジの3タイプと難易度
キャリアチェンジには3種類あります。
●タイプ①「業界を変える」
●タイプ②「職種を変える」
●タイプ③「業界も職種も、両方とも変える」
リスクの度合いについて解説します。
一番リスクが低いのは、もちろん①業界チェンジです。
●タイプ① 業界は違うが、職種は同じ場合
●見本例:商社の経理職から、総合病院の経理職へ転職
●難易度:3つの中ではいちばん簡単
この①の場合は、単に業界を変えるだけですので、
転職先から見ると、ほぼ即戦力扱いです。
失敗する確率はとても少ないと思います。
で、次が、②職種をチェンジする。
●タイプ② 職種は違うが、業界は同じ場合
●見本例:住宅メーカーの設計部門から、住宅メーカーの営業職へ転職
●難易度:やや難しい
営業マンとの同行も多数、経験されていました。
しかし、実際には、なかなか売り上げが上がらなかったそうです。
お客さんにとってのメリットである、
人に頭を下げたり、感謝することができず、試合終了(退職)となりました。
仕事にはそれぞれ、適性があります
ちぐはぐな行動になります。
本人にとって、何の喜びもやりがいもなく、
苦痛にしかならない場合があります。
●タイプ③ 業界も、職種もダブルでチェンジ
●見本例:製造業の購買管理からITエンジニアへ転職するケースなど
●難易度:いちばん難しい
上にも書いている通り、
転職の難易度が高い=リスクが高いのは
タイプ③の「業界を変えて、職種も変える」ケースです。
これだと、ど素人が、いきなり違う業界の、違う職種へチャレンジすることとなり、
まさに「イチかバチかのギャンブル転職」という意味合いが強くなります。
仮に失敗したとして、まだ年齢が20代とかであれば再チャレンジもできますが、
これが35歳以上で失敗すると、その後はかなり悲惨なケースになります。
・・・ということを踏まえて、先に理解しておいて頂きたいポイントを書きます。
転職をなめたらいかんぜよ!
はい、ちょっと土佐の坂本龍馬風な言い回しにしてみました。(笑)
特に意味はなく、思い入れもありません。(笑)
・・・気分を変えたかったので。(笑)
で、真面目な話に戻すと、要するに
「ちょっと冷静になってほしい」ということなのです。
キャリアチェンジって、サラッとした表現だし、
人生に新風を吹き込むみたいな、ステキな響きですよね?
でも、危険があります。
無根拠の楽観主義や、単なるあこがれだけでは、失敗する可能性が高いのです。
「やる気」とか「根性」とか、そういう話じゃありません。
精神論で解決できることばかりじゃありません。
危険なタイプ
特に、危険なタイプの方を挙げます。
*今の仕事で行き詰まっている人
*他人と自分を比べて、劣っていると感じる人
*転職で、人生の悩みを一発で解決したい人
*人間関係のトラブルが多い人
*単にお金が欲しいだけの人
など、現在の状況に納得がいかないときに、
キャリアチェンジを選択したくなります。
もちろん、私もその気持ちは理解できます。
上記の悩みを抱えている皆さんは、
キャリアチェンジの際、だいたいこう言われます。
「今までの自分をリセットして、
新しい人生を歩みたいんです!」
・・・って、
思い入れが強すぎて、逆に痛々しいです。
なんかちょっと、極端すぎると思いませんか?
結論から言いますと、
現状を脱出するのが目的のキャリアチェンジであれば、
失敗する確率が高くなります。
なぜならば、
それはキャリアチェンジではなく、
単なる現実逃避だからです。
(厳しい言い方でごめんなさい)
キャリアチェンジのメリット
さて、苦言はここまでにして、話を進めます。
ここからは前向きな話です。
・・・まずは、メリットから。
あなたが、リスクを取って行動に移すことで、
あなたの人生は劇的に変わります。
キャリアチェンジにおける最大のメリットは
「希望する仕事に就けること」です。
- 興味がある分野
- 挑戦したい職種
- 新卒時には働くことができなかったような業界
など、自分のやりたい仕事に就ける、
働くことができる点が、最大のメリットです。
希望する業界や職種へ転職することで、
仕事へのモチベーションがアップすることや、
将来への明るい展望が開けたり、
キャリアプランを描きなおすことができます。
また、転職後にスキルを身に付けることで、
大きく成長することも期待できます。
【キャリアチェンジによって得られるもの】
*新たなスキル、新たなキャリア
*人脈、活躍の場
*よりよい労働環境・チーム
*収入の増加
*トータルな意味での成長
キャリアチェンジのデメリット
ものごとには良い面と悪い面があるようにデメリットもあります。
一番は「収入が下がる可能性」があります。
これまで経験を積んできた業界や職種を離れることで、
前職で身に付けたスキルや経験をすべて活かすことは難しくなります。
過去の社風・働き方に慣れている人ほど、
新しい業界や職種に慣れるまで時間がかかります。
用語の違い、業界特性などを理解するのに時間がかかり、
活躍できるのは先になるかもしれません。
特に、未経験の業界、プラス、未経験の職種に転職する場合は、
完全に素人あつかいです。
会社から給料を貰いながら、仕事を教えて貰う立場になります。
即戦力としての活躍は難しいため、
収入が下がってしまう可能性が高くなります。
特に、今の職場で役職に付いている方は、
ポジションも年収も、下がる可能性があります。
【キャリアチェンジによるリスク】
*仕事で求められているスキルが高すぎる
*やってみたけど、自分には向いていなかった
*職場環境が悪い(人間関係、給与面も含む)
*スキルアップ目的で、すでに結構な額のお金を使ってしまった
*外から見たイメージと実際がぜんぜん違っていた
まずは情報収集からスタート
転職には、成功する可能性、失敗する可能性の、両方があります。
なので、あなたがまずやるべきことは、情報収集です。
業界や職種、会社についてしっかり調べること。
新卒の就職活動のときと同じように、
業界・職種・企業の研究を徹底することが大切です。
業界や職種については、
キャリアチェンジ希望者を対象としたセミナーや、
カジュアル面談、転職相談会といった場も用意されているので、
活用すると良いでしょう。
【チェックポイント】
*その仕事に対するイメージと実態は相違ないか?
*どんなスキルや経験が求められるのか?
*取得しておくことで有利になる資格などはあるのか?
*今の仕事と共通する部分(親和性)はあるのか?
など、その業界へ転職するメリットや
デメリットを含めてしっかりと調べましょう。
資格取得の勉強をしたり、
事前に必要な知識を身に付けたりしておくことで、
選考に有利になるだけでなく、
キャリアチェンジ後の負担も軽減できるはずです。
情報収集時に押さえるポイント
まず、キャリアチェンジで希望する業界・職種の実態を知りましょう。
外部からは、会社の内部事情が分かりにくいことに加え、
隣の芝生は青く見えるもので、憧れも含めて、
どうしても華やかに見えてしまいます。
そんな時は、まず冷静になること。
知り合いに聞く・ネットで調べるところから始めて、
よりリアル、かつ客観的な情報収集が必要です。
その際に有効な方法の一つとして、
「転職エージェント経由での情報収集」があります。
転職エージェントは、
企業との接点も多く情報が集まりやすいですし、
更には、その会社の紹介で転職した人の、
その後の活躍に関する情報もあります。
【人物のタイプは?】
*成功している人、すぐに辞めた人のちがいは?
*どんな業界出身者が受かりやすいか?
*逆にどんなタイプの性格の人は、なじみにくいかなど。
転職エージェントに登録・相談するのは無料ですので、
積極的にリアルな情報を取得するようにしましょう。
【最低限、あなたが知っておくべきポイント】
・必要な資格、スキルを習得するにはどれくらいかかりそうか?
・プロとして、問題なくやっていけるまでの最短期間は?
・過去の転職成功者、失敗者のタイプは?
・短期で辞めた人の退職理由は?
・会社が求めている人物イメージと自分は合致しているか?
・今回のキャリアチェンジによって、自分の希望はどこまで満たされるのか?
・その際どういった悪い面があるか?(例:給料はいいが、残業が多い)
・家族の理解や協力は得られそうか?
・転職後はどのような働き方をしたいのか?
・5年後のキャリアプランは?
・もし短期で離職した場合、次の一手(他の選択肢)はあるのか?
できれば、転職エージェントのキャリアコンサルタントに
下記の2点について客観的な意見を聞いてみてください。
「今がキャリアチェンジすべきタイミングかどうか?」
「キャリアチェンジに必要なスキルや経験はあるか?」
転職活動のやり方
さて、キャリアチェンジの軸が決まったら、あとは行動です。
いったん自分で決めた以上、前に進むしかありません。
キャリアチェンジの理由を明確にする
キャリアチェンジを成功させるためには、
未経験分野への転職理由を明確にしておく必要があります。
自分で自分を納得させることが先決です。
特に、職種を変えることは、
給与面でのリスクも高く簡単なことではありません。
その職種の経験が無いということは
「ズブの素人」だと判断されて、見習い扱いだからです。
キャリアチェンジ後に後悔することのないように、
このタイミングで、
どうしても転職しなければいけないのか、
最適な時期が今なのかを、再度、考えてみてください。
業界や職種や企業の情報を集めていく中で、
自分が、その職種のどこに魅力を感じているのか?
未経験分野で、どのようにキャリアアップしていくのか?
という点を、よりリアルにイメージすることができるはずです。
特に、30代、40代になると、
なぜキャリアチェンジをしたいのか?
キャリアチェンジをして、何を成し遂げたいのか?
などを、面接の際に詳しく聞かれます。
その部分の考え方が甘いと、年下の面接官とかから
「あなたは単に就職したいだけでしょ?」と見抜かれます。
もし、あなたが30代以上なら、
これまである程度キャリアを積み上げてきた上で、
それでもキャリアチェンジしたいと考える理由を
あらためて考えてみましょう。
採用する側にとってもメリットになるような
説得力のある理由を見つけることが重要です。
まずは自分自身で、本当にその道が正しいのかを深く考えること。
それが一つの物語になれば、採用担当者も納得してくれるはずです。
未来の目標をイメージしておく
ここで再度、念押ししておきますが、
キャリアチェンジをして自分は何がしたいのか、
どんなことを実現させたいのか、
目標を明確にしておいた方が良いと思います。
自分自身のスキルアップ、取り組みたい分野など、
ある程度、イメージしておいた方が良いと思います。
すくなくとも、3年後、5年後のイメージはあったほうが良いと思います。
ただし、逆に10年後や20年後のイメージを語るのは、
ちょっと現実的ではありません。
2030年代がどういう世界になっているのか、
想像がつかないからです。
キャリアチェンジ後に過去の経験は活かせるのか?
過去の仕事を通して身につけた専門性やスキルを、
キャリアチェンジ後にどのように活かせるのか、
イメージを膨らませましょう。
また、その専門性やスキルを得るまでに
どのように努力してきたのかも説明できるようにしておくと、
会社側も「入社した時にどのような頑張りを見せてくれるのか」
をイメージしやすくなります。
これらを振り返ることは、いまの時点で
自分に足りていない知識やスキルを見つけ出すのにも役立つでしょう。
キャリアチェンジ後に活かせるのは、どんな知識やスキルなのか、
これから新しく勉強しておくと、どんなことに役立つのか、
準備しておくことが大切です。
仕事における専門的なスキルだけではありません。
それ以外にも、リーダーシップやコミュニケーションスキルといった
どの職場でも求められるヒューマンスキルについてもアピールして良いと思います。
未来をクリエイトする
私たちには、知性があります。
私たちには、「そうぞうするちから」が備わっています。
そうぞうする=想像する=イメージすることは、
そうぞうする=創造する=クリエイトすること。
つまり、想像することは、同時に、創造すること。
未来の自分をイメージすることが、
自分の未来をクリエイトすることです。
あらかじめ想定した世界、予想、予測、見通し、想定の範囲内。
どれも同じ意味です。
あなたのイメージ力が、あなたの未来を決めます。
これを別な言い方にするならば「仮説」です。
AはBと等しい、
BはCと等しい、
であるならば、AとCは等しい。
といった、あの仮説です。(笑)
イメージ力とは、仮説力です。
キャリアチェンジ前の、あなたの「仮説」が正確であれば、
恐らく、それは正しく機能するはずです。
あとは、あなた自身が「現場で検証する」ということになります。(笑)
キャリアチェンジ応募の場合
職務経歴書には経歴を詳しく記載する
中途採用では履歴書と職務経歴書がワンセットです。
職務経歴書には、自分の経験や保有スキル、
強みなどを、より正確に打ち出しましょう。
面接でアピールすることも大切ですが、
自分では強みとは認識していなかったスキルであっても、
転職先で活かせる可能性があるため、
できるだけ詳しく記載しておいた方が良いと思います。
また、職務経歴書を作ることで、
自分に足りないものや弱みも見えてくるはずです。
キャリアチェンジで失敗しないために、
最初にどこから着手するべきかも理解しておきましょう。
面接でのアピール方法を考えておく
キャリアチェンジの面接では、
どうしてこの職種を選んだのかを必ずといっていいほど聞かれます。
あなたの「本気度」「覚悟」が、どの程度かを聞かれます。
その場面では、入社後にどんなキャリアを積みたいかを
具体的に伝えることで、仕事に対する意欲を伝えることができます。
「現職の仕事や環境が嫌だから」
というネガティブな理由や、「新しい仕事に挑戦してみたい」
といった漠然とした言い方はNGです。
自分が収集した情報を冷静に分析し、
未経験者でも採用したいと思ってもらえるような理由や、
本気でキャリアチェンジをしたいという熱意を面接官に伝える必要があります。
ストーリーに一貫性があるか?
採用企業が特に気にするのは
「あなたはなぜ、キャリアチェンジするのですか?」
「ウチの会社に、どんな貢献ができますか?」の2点です。
この質問への回答をどう組み立てるかが重要です。
①これまでのキャリア
②次の転職でキャリアチェンジする理由
③将来的に自分がやりたいこと
この3つが一つのストーリーとして、一貫性があれば、問題ないと思います。
単なる思い付きや、行き当たりばったりで応募したのではなく、
「自分なりに真剣に考えた結果、
このタイミングでキャリアチェンジすることが
最良の選択であるという結論に至りました」
という流れになっていれば、相手は納得してくれるはずです。
そこのツメが甘いと、冷やかし応募だと思われて、
突っ込み質問が矢のように飛んできて、
すぐに面接は終わりだと思います。
あと、面接本番で、新たな気づきや発見があるかもしれません。
次のキャリアと、あなたのこれまでのキャリアに、
意外なところで、共通点があったりします。
その時は、本当にラッキーです。
もし、そこが見えたら、
強気でアピールするべきだと思います。
もう、その時は「行かないとダメ」です。
遠慮とか、謙遜はいりません。
アピールしてください。
もう一度言います、
そこは絶対に行かないとダメです。
相手には、やる気がある人に映ります。
あなたの「やる気」が、相手の心を動かします。
あなたなら、必ず、やれるはず。
まとめ:キャリアチェンジを成功させる秘訣
さて、いかがでしたでしょうか?
冒頭にも書きましたが、
キャリアチェンジに伴う転職の難易度は、
通常の転職と比べて、格段に高まります。
未知の領域が多く、やってみないとわからないからです。
また、同時に、企業にとってもリスクがあります。
わざわざ経験値の少ない人を、採用するメリットが少ないからです。
20代の若い候補者であれば、
違う業界や会社へ再チャレンジもできますが、
40代以上の方であれば、
再チャレンジは、なかなか難しくなります。
上限年齢オーバーで、応募できない場合もあります。
もし、短期で離職となった場合、そのまま、失業者です。
お互いに不幸なミスマッチを避けたいという意向があります。
そのためにも、入念な情報収集、
転職エージェントへの相談、
一貫性のあるストーリー作りといった準備を十分に進めてください。
いろいろな状況、場面を想定しておくことで、
かなりの部分でリスクヘッジができると思います。
あとは、あなたのやる気次第です。
やるかやらないかは、あなた次第です。
信じるか信じないかも、あなた次第です(笑)
最後に、キーワードは「イメージ力」です!
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。