【転職】キャリアパスは自分で創る
皆さん、こんにちは。
本日のテーマは、キャリアパスです。
ちなみに、キャリアパスって言葉を、聞かれた事があると思います。
私も何となく言葉の雰囲気だけで
「キャリア=職業」「パス=道筋」
だと思っていました。(笑)
ちょっと、調べてみましたので、ご覧下さい。
キャリアパス (Career path)とは?
●昇進・昇格のモデル、あるいは人材が
最終的に目指すべきゴールまでの道筋のモデル、
仕事における専門性を極める領域に達するまでの基本的なパターンのこと。
●企業がキャリアパスを示すことで、
従業員は中長期的にどのようなスキルや専門性を身につけていくべきかを理解できるともに、
自己の目指すべき道を自己で考察する材料ともなり、
自己啓発意識の醸成、モチベーション向上に資することができる。
つまり「キャリアパス」とは、
会社が従業員に対して、教育や研修を行い、
総合的にその人材が望むキャリアを積ませること、だと理解できます。
さらに詳しく言うなら、その会社の人材育成制度の中で、
どのような職務にどのような立場で就くか、
またそこに到達するためにどのような経験を積み、
どのようなスキルを身につけるか、といった道筋のことだと言えるでしょう。
つまり、一言で言うと、会社内における出世や昇進のルートのことです。(笑)
それと似たような言葉で、キャリアプランという言葉があります。
キャリアプランとは?
先に違いを言います。
キャリアプランとは、私たちが自分で考えるものです。
今日を起点として、未来に向かうための道しるべとなります。
自分の仕事や、働き方をイメージした際の行動計画のことを指します。
将来のために、自分に必要なスキルや経験を洗い出し、
そこに向かって、逆算して計画を立てると、いつまでに何をすべきか見えてきます。
例えば5年後に「経営企画職」に就きたいと目標設定した場合、
戦略を練るスキルや実績、経営状態を読み解く知識が必要になると予測できます。
<経営企画職に必要なスキル(例)>
●B to B の法人営業、B to C の個人営業、代理店営業といったチャネルの違い。
●物事を筋道立てて考えるためのロジカルシンキング。
●会社の数値を読み解くための会計知識。
●ゼロから新しいものを生み出すための発想力、企画力。
●多くの人を巻き込んで仕事をするための、プレゼン能力。
といった、具体的なキャリアプランが立てられるようになります。
キャリアプランとキャリアパスとの違い
●キャリアパスは、社内に限ったキャリアを
実現するための指針であるのに対し、
●キャリアプランは、転職や独立などを含めた、
人生のキャリア形成という点で大きく違います。
会社が設定した出世コース「キャリアパス」
で、本題のキャリアパスへ話を戻します。
先ほども書いたように、キャリアパスは、職位や職務に就くための道筋のことです。
考える主体者は、会社。
従う対象者は、社員個人。
向かうべき先は、社内です。
あくまでも、同一企業の中で昇格、配置転換するためのルートです。
私はこのような「一見、本人が選んでいるように見えて、
実は会社が準備したレールに乗って、うまくコントロールされているような状態」
に「軽い違和感」を覚えます。
そもそも、社員個人が自分の働き方を選択できるという表現が、
ちょっと疑わしいものだからです。
例えば、大企業の人事部で働かれていた方が、
在職中にキャリアカウンセラーの資格を取られて、
たまたま、どこかの大学で、講義をされるようになったと仮定します。
あくまで想像の話です。
その大企業人事部の講師が、大学三年生向けの就職活動アドバイスの授業で、
まだ何も知らない学生に対して「これからの就職は、キャリアパスの描き方が重要です。
あなたが受けようとする会社にはどんな研修制度があるのか、
会社説明会に参加したら、それをまず確認しなさい」という講義をされていたりすると、
ちょっと危ないのではないか?と思ってしまいます。
会社人間=最高のキャリアパス?
私が感じる違和感の正体とは、いったい何なのか?
それは、一言で言うと「主体性」です。
冒頭の解説に書かれていた「キャリアパス」の意味を深読みしてみると
■会社と社員であれば、会社の方が、立場が上である。
■会社とは親のような存在で、そこで働く社員は子供のような存在である。
■子供をどういう風に育てるのかを決めるのは、親である会社に選択権がある。
■さらに、そのような「親子関係」こそが、理想的な姿である。
という風に読み取れます。
つまり「会社人間になることこそが、最高のキャリアパス」ということです。
皆さんも感じられたかと思いますが、ここで使われているキャリアパスの定義は、
やや「時代後れ」なモデルだと思います。
なぜかというと、新卒で入社した学生が、その会社に定年まで働き続ける、という可能性。
同時に、その会社がつぶれず、未来においても、存続し続ける、という可能性。
この二つの前提条件が、ほぼ、予測不可能だと思うからです。
先ほどの大企業人事部の方は「ギリギリで逃げ切り世代」だと思います。
普通に考えて、ラッキーな世代だと思います。
また、その方は恐らく「会社人間」だと思います。
その逃げ切り世代までは、なんとか機能していたキャリアパスですが、
これから社会人になる大学生には、殆ど意味が無い概念だと思います。
社会人にとってはまやかし
会社側が「理想の社員像」を提示し、
社員に対して「将来のポジション」をイメージさせる。
その魔法は、社会人経験の無い大学生には有効かもしれませんが、
会社に入った人には「まやかし」に映ります。
もちろん、昔はこの「理想のサラリーマン人生=会社人間として生きる」は
有効だったと思います。時代で言うと、高度経済成長からバブル期あたりまでは、
会社で働く人々、みんなが「真面目に働けば、給与は上がり、生活が楽になる」はずでした。
社長になるのは無理にしても、「年功序列のルール」があるので、
「せめて部長ぐらいにはなれる」はず、と思っていたお父さんが多いと思います。
しかし、その世代の方々にとっては、今はとても苦しい時代になりました。
リストラや早期退職制度の一番のターゲットが、この中高年層(50代以上)です。
まさに「会社を信じてきたのに、梯子をはずされた」という心境だと思います。
キャリアパスは自分で創るもの
さて、本題に戻ります。
この記事を読まれているあなたが、何歳なのか、私には分かりません。
なので、あくまでも私の個人的な見解として聞いていただきたいのですが、
キャリアパスは自分で創るものだと思います。
会社が親の代わりとなって、将来へのキャリアパスを提示してくれた
「自分で考えなくても幸せになれた時代」は、もう終わったと思います。
主体的に生きる
これからの私たちに必要なことは「主体的に生きること」だと思います。
「キャリアパス」という誰かが準備したレールの上に乗っかるのではなく、
自分のやりたい事を優先させながら主体的に生きることで、
あなただけのキャリアパスが徐々に形作られるはずです。
また、それこそが結果的に、最高のキャリアパスになる、と私は思います。
2020年代のキャリアパス
最後に、この記事のまとめとして、
●人の意見やさまざまな情報を取り入れながら、
自分なりの目標を設定し、仕事のスキルを上げる努力をする。
●社内でどう生きるか?とか、社内の出世レースに心血を注ぐのではなく、
万一、会社がなくなっても、個人として生きられるよう準備する。
●他人と自分を比べることをやめて、自分で考えた道を歩む。
以上が、私が考える「2020年代を生きるためのキャリアパス」です。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。