エージェントのスカウト経由で転職する
皆さん、こんにちは。
本日は転職サイトに登録して、
転職エージェントからスカウトを貰って、転職する方法についてです。
今回用に、イラストを作成しました。
あなたにスカウトメールを送ってくる人たちは?
ご覧頂くと分かりますが、あなたにスカウトメールを送ってくる人たちは4タイプです。
②転職サイト運営会社の担当者(転職サイトがdodaなら、dodaの担当者)
③その転職サイトを利用している、外部の転職エージェント・ヘッドハンターたち
④求人企業の人事担当者
スカウトメールのタイプ
イラストをご覧いただければお分かりになる通り、機械による自動配信です。
2種類あります。
【①-①あなたが希望した条件に合致した求人を自動配信するメール】
あなたが登録した希望条件に合う求人を、メールで配信してくれるシステムです。
サイト内の求人情報を機械的に読み取り、あなたに届けられるメールです。
【①-②転職サイトから強制的に送られる自動配信メール】
例えば「20代、神奈川県在住、法人営業経験者」という検索条件で
抽出された人(例えば1000人に同時一斉配信)される自動配信メールです。
毎日配信、週に一回、新着求人の配信メールなど、さまざまです。
ちなみに、この二種類の求人情報のマッチング精度ですが、
機械による自動抽出なので、ややピント外れなメールが届くこともあります。
ただし、自分の希望に合致した求人を探す手間が省けますので、便利です。
もちろん、配信停止にすれば、送られません。
自分で設定可能です。
【応募への流れ】
機械で配信されてきた求人に応募しても、
改めて書類選考が行われることがほとんどである為、合格率は微妙です。
ただし、未経験分野の求人企業から、思いがけないメールが届く場合もあります。
求人企業の担当者が忙しいので、その代わりに
転職サイトの運営会社の社員(dodaならば、dodaの担当者)が送っています。
転職サイトの担当者は、その企業を実際に訪問して、採用条件を聞いているので、
その人物に近い経歴を持つ、あなたにメールを送ってきます。
担当者(人間)が送ってきたスカウトなので、これはマッチング精度が高く、期待できます。
ここが、まさに私がいる場所です。
求人企業から人選の依頼を受けた転職エージェントが、
募集内容に合致したサイトの登録者にスカウトメールを送ります。
「あなたのご経歴を拝見しました、もしご興味をお持ちになりましたら、
一度、面談されませんか?」というメッセージと共に送信されます。
「弊社はこちらの求人企業に5人ほど、ご紹介実績があります」など
転職エージェントの特徴が記載されています。
まあ、要するに相応しいキャリアを持つ求職者へラブレターを送って、
「ぜひ一度、会いましょう」とメールで口説く感じです。(笑)
【その後の流れ】
あなたが「興味があります」と返信されれば、転職エージェントとの面談です。
このブログでも、何度か紹介してきた通り、基本的には対面による面談です。
求人企業の説明とキャリアカウンセリングがメインになります。
単なる求人票の説明ではなく、あなたが転職活動をどう進められているか?
転職で、何を望まれているのか?を詳しくお聞きします。
職務経歴書を見ながら、これまでの経験・スキルの再確認、
転職に求めるもの、お仕事内容・待遇条件等についてお話しします。
その後、即決か、検討か、いずれにせよ、本人に決めてもらうことになります。
で、あなたが「応募します」となった場合、
そのまま応募書類の作成、ご推薦、書類選考、面接という手順で進みます。
採用担当者は、転職サイトに登録された、あなたのキャリアシートで、
経歴やスキルを見て「この人だったら今回の〇〇のポジションに適任だろう」
と考えた上でスカウトメールを送ります。
直接、求人企業からのスカウトなので、書類選考が通過しやすくなります。
機械と人間のメールの見分け方
自動配信メールか、転職エージェントや採用担当者からの
スカウトメールかの見分け方ですが、文面は似ています。
ただし、あなたがサイトに登録した、経歴や資格に対して、
文章の中で触れている部分があれば、それは「人間が送っている」とわかるはずです。
やはり、人間の文章には独特の「人間臭さ」があるので、それは分かると思います。
私の場合は「■■という会社でのご経験を活かせると思い、メールを送らせて頂きました」と書きます。
「あなたのキャリアシートを見てから、メールしていますよ」と分かってもらう為です。
「私は機械じゃありませんよ」と分かってもらう為です。
あなたが行けるのは1社だけ
ここまで述べてきましたが、スカウトメールは、それなりに来ます。
若い20代の方であれば、週に数十通とか、ザラだと思います。
50代の私でも、複数のサイトに登録しているので、毎日、何かしらのメールが来ます。
で、重要ポイントとしては「本当に必要なメールをいかにもらうか?」です。
他の記事でも書きましたが、転職活動は「ご縁」です。
何十社に応募しても、何十社から内定を貰っても、あなたがいけるのは1社だけです。
となると、自分にふさわしい1社の求人を探すことが、あなたの本当の目的です。
ピント外れな求人情報を1万件も貰っても、嬉しくありませんし、何の意味もありません。
それよりも、たった1件だけど、ドンピシャな1件の方が、あなたにとっては重要なはずです。
つまり、ここでは数ではなく、完全に、質を重視です。
転職エージェントがNGだった時の、リスクヘッジとしての転職サイト
もう少し、詳しく説明します。
私は、転職活動の「軸」として、ふさわしいのは3社と書きました。
この3社に登録すると、①②③の各社のエージェント担当者(キャリアアドバイザー)が、
あなたにふさわしい求人企業を「人力で選んで」案内してくれます。
さらに、転職活動を進める上でも、マンツーマンでサポートについてくれます。
もしそれで、あなたに最もふさわしい会社との出会いがあれば、最高です。
まさに、理想的な転職活動をされたということになります。
しかし、それは通常、3ヶ月の期間限定だったりします。
となると、たまたまタイミングが(コロナの影響とかで)合わずということもあります。
可能性としては充分にあるはずです。
となると、転職エージェントの人力での求人だけでは、ちょっと心もとない感じです。
なので、3ヶ月で良い出会いが無かった場合のことを想定して、
転職エージェントへの登録と同時に、その会社が運営している
転職サイトにも登録した方が良いと、私は考えました。
(というか、ここはもう、サクッと登録してください、しないとだめです)
キャリアシート(職務経歴書)をマイページに登録する。
あなたは、自分のキャリアシート(職務経歴書)を
転職サイト(例えばリクナビNEXT)のマイページに登録する必要があります。
これは基本です、手抜きをしないで、面倒くさがらずに、さっさとやってください。
間違いやすいので、もう一度書きますね。
これは、「転職サイトに無料登録する」という意味ではありません。
転職サイトに登録した後に「自分の経歴データをアップロードする」という意味です。
サイト内の経歴記入欄に職務経歴を、「コピー&ペーストする」という意味です。
目的としては、すでにお分かりになっていると思いますが、
あなたの存在を、多くの人に知ってもらい、良い求人をメールして貰うためです。
冒頭で述べたように、スカウトメールは「4タイプ」あります。
しかし、機械の自動配信は、イマイチのマッチング精度だと思います。
となると、残りは人間が送る3タイプ。それは期待できます。
みんな、あなたの経歴を見て、分かった上で、スカウトメールを送ってくれるはずです。
それが、転職サイトに登録する、本当の狙いです。
「いやいや、まるきんさん、転職サイトだから、自主応募でしょ?」
あなたが言いたいことは、分かります。
転職サイトのメリットとして「自分で好きな会社に応募できること」
確かに、それは素敵です。
しかし、成功の確率に、バラつきが出てしまいます。
過去の転職歴10回の私の感想として、なんとも言えません。
やはり、エージェント経由の方が、情報も豊富で受かりやすく、入社後のリスクが低いからです。
あと、企業内の人員構成、市場性、製品情報など、エージェントが知っていることもあります。
以前、危ない求人票の見分け方でも書きましたが、
自主応募は、企業の内部情報が少ない場合があるので、やや慎重になる必要があります。
例えば中小企業、特にベンチャー企業などは、きらびやかなイメージがありますよね?
求人サイト上には、都会の洗練されたオフィスのイメージ写真が掲載されていますよね?
なぜかみんなラフな格好で、素敵な笑顔の写真ばかりですよね?(笑)
でも、実際のところ、何で儲かっているのか、分からない会社はとても多いです。
本当によくある誤解ですが、なんかベンチャーと聴くだけで、
まるで宝物を発見したような気になっていませんか?
・・・ここは、よく見極める必要があります。
それは表向きの「ハリボテ」の場合が少なくありません。
ベンチャー企業のみんながみんな、強固なビジネスモデルをもっているわけではありません。
見かけ倒しの会社も、山のようにあります。
「●●大学との産学連携で生まれたベンチャー企業」とか、
「■■株式会社と■■株式会社との共同出資で生まれた会社」とか、
鳴り物入りでデビューして、資本金を食いつぶして終わったベンチャーは沢山あります。
ベンチャー企業の良さは、若さ、スピード感、臨機応変さだったりします。
さらに、経営者が若い、社員が若いということで、勢いがあります。
しかし、経験豊富なベテラン=大人がいないので、壊れるのが早いということも言えます。
つまり、何が言いたいかというと、転職サイトに掲載されている求人企業の情報は、
どちらかと言えば、一方通行なので、社歴が浅い会社は、実態が分からない場合があります。
別に、求人票にウソが多いとかではなく、分からないのです。
客観性が無いから、何とも判断のしようが無いわけです。
そうなると、皆さんが一番いやな「ブラック企業」に出くわす可能性が高くなります。
それを回避するのが、転職サイトに登録して、エージェントから求人を貰うことの目的です。
・・・・話を戻します。
まず、転職サイト内への登録をすることが重要です。
当然、あなたの個人情報は開示されていませんが、
職務経歴書に記載された経歴を見て、人間がメールを送ってくれます。
(その中には、私がいるかもしれません)
ここで重要になるのが、あなたの職務経歴書です。
転職サイト(例えばリクナビNEXT)に登録したあなたは
すぐにキャリアシートを転職サイトのページにコピー&貼付しなければなりません。
私たち転職エージェントはサイトに登録された
あなたのキャリアシートを見てスカウトメールを送ります。
したがって、そのキャリアシートが不十分である場合、
私たちはあなたにスカウトメールを送りません。
とても残念な事実として、キャリアシートのアップロード、
データ入力不足の人には、魅力的なスカウトメールは、届きません。
このブログの中で、私はもう何千回とお伝えしていますが、(実際は5回くらいですが)
職務経歴書の完成度が、あなたの転職活動の成功、不成功を決定します。
つまり、あなたが本来出会うべきだった、良い会社との「ご縁」がつながりません。
地方在住者が転職サイトからのスカウトで合格する流れ
先に進みます。
ここでは、地方にお住まいの方にとって、有効な手段となる転職サイト経由での合格の流れを説明します。
下記の流れで、あなたの転職活動の成功確率は上がるはずです。
②サイト内にキャリアシートの最新版をアップロードする、コピー&ペーストする。
③スカウトメールをチェックする。(必要に応じて)
④興味のあるスカウトに返信する。
⑤企業の人事担当者、転職エージェントに会う。
詳しい求人情報を聞き、自分の経歴や職歴を伝えて、深く理解する。
⑥問題が無ければ、自分の希望と合致すれば、エントリーして面接を受ける。
➆受けるからには、かならず合格する。(このブログ内の記事を見て準備してください)
転職エージェントと転職サイトの合わせ技の例
首都圏にお住まいの方に対して、転職エージェントと転職サイトの使い方について、まとめます。
行動①転職エージェント(総合型)に登録し、キャリアカウンセリングを受ける。
行動②同時に、転職エージェントが持っている転職サイトにも、経歴を詳しく記入する。
※例)リクルートエージェントとリクナビNEXTの両方に・・・という意味です。
行動③同時に、特化型転職エージェント(女性特化やハイクラス特化など)にも、登録する。
ここから先は、上に書いた、地方在住者と同じように、エントリー、面接、合格という流れです。
行動①
まず最初はリクルートエージェントの専任担当者から、あなたに合う求人を紹介してもらいます。
それで希望する会社に出会えて、面接で合格すれば、もう転職活動は終わりです。
お疲れ様でした。(笑)
行動②
しかし、3ヵ月で、希望する求人と出会えないケースを想定して、
転職サイト「リクナビNEXT」にも、キャリアシートをアップロードしておく必要があります。
広く自分のキャリアを知ってもらえるよう、つまり、エサをまいておく感じです。(笑)
そのエサを食べるのは、転職エージェントである私です。(笑)
あなたのキャリアシートを見た「人間」からスカウトメールを貰う。
行動③
さらに、あなたがもし、横浜に住んでいる32代の女性とかだったりしたら、(笑)
リブズやとらばーゆなどの「女性特化」のサイトにも同時に登録しておき、
そこからスカウトを待つ、求人へ応募する、ということも必要になります。
転職活動がスタートして、次の会社が決まるまでは、
メールチェック、求人探しを、マメにやる必要があります。
転職活動に必要な期間は、早い人は1ヶ月。
普通の人は、大体3ヶ月程度です。
特に急ぎじゃなく、じっくり探す方は、半年くらいを目安に動かれています。
あと、ハイクラス(経営に近いポジション)への応募も、時間がかかります。
こればかりは「ご縁」ですから。
スカウトメールが来ない人の特徴
とりあえず、思いつくまま、書いてみます。
- 職務経歴書の作りが甘い方。
- キャリアシートの欄が、スカスカで、未入力の項目がある方。
- 自分のやってきた業務に関する記述が少ない、数行しか書かれていない方。
- いつ、どこで、だれと、何を、どれくらい、どのように、という「5W1H」で書かれていない方。
- 他人が見るということを、想定していない書き方になっている方。
- 自己PRの部分が異常に長く、過去の「つらい体験告白」になっている方。
- 現状年収「300-400万円」で、希望する年収が「1000万円以上」になっている方。
つまり「今の3年分の仕事を、たった1年でこなす」という非現実的な方。
「年収1000万」という単なる妄想、願望を選択している、考えも、行動も、両方とも甘い方。 - 転職サイトで「希望勤務地」を選択する際、全国47都道府県にチェックが入っている方。
本来なら、現住所の近くか、出身地の近くなど、何か希望があるはず。
にもかかわらず、全国どこでも良いを選択してしまう方。
これでは逆に信用性が無いので、危なくてメールは送れません。
まとめ
以上が、スカウトメールを貰うまでの流れとなります。
まずは基本となる、履歴書、職務経歴書の完成度を上げる。
ここが全ての原点であり、あなたが良い会社とめぐり合うための、第一歩だと思います。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。