【コロナウイルス】が転職活動に及ぼす影響とは?
皆さん、こんにちは。
さて、ご存知の通り、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、
4月7日に政府対策本部から「緊急事態宣言
その内容については、ここでは触れません。
連日連夜、メディアが報道しているので、言及はしません。
で、本日の記事タイトルについて、書きます。
先日、エンジャパンの転職エージェント・アンケートを転載しました。
「企業の採用活動は、減少しているか?」という質問に対しては、
「どの会社も基本的には継続中である」と回答していました。
まず、コンサルタントの48%が「8割以上が採用を継続中」と回答、
さらに、コンサルタントの37%が「7割~5割以上が採用を継続中」と回答。
ということは、
全体として、85%のコンサルタントが、
「5割以上、8割以上が採用を継続中」と回答しているわけです。
別に騒ぐほど「採用をストップしているわけではない」ということになります。
これが例えば、回答したコンサルタントの90%以上が、
「求人数が、ピーク時の3割以下になった」と答えたりしたら、
それは本当に「採用ストップ」だと思いますが、現実には、全く起こっていません。
ここまでは前回の記事です。
で、そこでの調査とは、企業側の採用状況の確認でしたよね。
本日は、逆に、求職者側を考えてみたいと思いました。
エンジャパンのデータを見た後、そのままネット検索を続けた際に、
たまたま、気になる記事を見つけました。
場所は、Yahoo知恵袋です。
ヤフーのトップページに「知恵袋」というジャンルがあり、
それがヤフー知恵袋への入口です。
ご存知の方も多いと思いますが、念のため解説します。
個人が自分の名前を伏せて、つまり匿名で質問して、
それに対して、匿名の個人が回答を書いてあげる仕組みです。
要するに巨大なQ&Aのサイトです。(もちろん無料です)
質問のジャンルは本当に多岐にわたっていて、
パソコンのソフトの使い方から、生活の悩み、恋愛とか、趣味の相談、
それと同じ並びで「転職」というカテゴリーがありました。
ちょっとクリックしたところ、似たような質問が並んでいました。
例えば、こんな感じです。
ちなみに、・・・質問の前の①-⑥の番号は、分かりやすいように、私が付けたものです。
①『転職はコロナが落ち着いてからがいいですか?
②『コロナウィルスの影響で求人って減ってしまうでしょうか?』
③『転職を考えていましたが、年齢も若くなく、
今まで以上に景気が悪くなりそうなので躊躇しています。
正規、非正規問わず事務職希望です』④『こんなにコロナが流行ってる時期に転職活動は採用されづらいですかね?』
⑤『転職を検討していたのにコロナ…一度踏みとどまった方が良いですか?
30歳、女、社会人です。キャリアアップも見込めず
会社の業績もかなり悪いため転職を考えています。
しかしコロナウィルスの影響…一度踏みとどまった方が良いのでしょうか?
ただ会社も数年後には潰れそうです、悩んでいます』⑥『コロナウィルスで不況はどのくらい続きますか?
転職するならいつですか?年内は、無理と考えたほうが良いですか?』
それらの質問に対する回答が寄せられていました。どれも似ています。
『バタバタしてる会社も多いと思うので、収束してから再開したらいいのでは』
『今はどこも雇いません、コロナが落ち着くまで、転職はやめておいた方がいいです!』
『不況・・秋も深まり11月には収束すると予想されます』
『失業率が上がり、派遣村再開になり、生活保護受給者続出で、社会問題になります』
『コロナの影響で、転職市場は厳しいです!』
『物は売れない、作れない、人は要らない、倒産、求人も大激減です』
いや、何と言うか、これはちょっと・・・と思っただけです。
個人の悩みに対して、個人が回答しているので、私がどうこう言うのは筋違いですが、
あまりにもエンジャパンの「採用は継続中」とは、かけ離れた回答をされているので、
ちょっと気になりました。
そもそも「11月に収束する」って、いったい何の根拠があるのでしょうか?(笑)
超能力者か、ノストラダムスの大予言か?という感じです。
あともう一つ、この場合は、「収束」ではなく「終息」だと思います。
漢字も間違っています。(笑)
で、その憶測とか妄想に対して、いちいち文句を言いたいのではありません。
私もあなたも、それほどヒマじゃありませんよね。(笑)
これをリスクと見るか、チャンスと見るか?
・・・ここからが本題です。
私は、この質問をする人たちの心理状態が気になりました。
『コロナで世間は騒いでいる。
こんな状況であれば、企業も採用を控えるはず、いやそうに違いない。
だから、今は様子を見守る方が良い、動かないほうが得策だ』
という心理状態だと思いました。
実は、私は、全く逆の発想です。
この状況はチャンス。
ビビッている弱い人間は、ウソの情報に惑わされていて、あたふたするはず。
でも、本当に自力のある会社であれば、採用活動をやめないはず。
ここで事態を見守るのも良いが、それでは「普通」であり「他人と同じ行動」になる。
いずれコロナが終息したら、みんながいっせいに動き始める。
それでは遅い。
ライバルもきっと増えるはず。
ならば、他人よりも先に、一歩前に出る必要がある。
ということは、事態が終わる前、つまり、転職するなら、今、ここで動くべき。
・・・みたいな感じです。
私は、いつも「他人とは逆張り」で動く人間です。
なので、こういう動乱の状況は、嫌いではありません。
BADな状況になった時にこそ、その人間の真価が問われる。
このタイミングで浮き彫りになるのは、個人のメンタルの弱さだけではありません。
企業の先見性も、露見してしまいます。
このタイミングで急に採用を取りやめる会社は、やはり脆弱な会社だと感じます。
やはり、どうしても不況に弱い業種であると、映ってしまいます。
景気がよければどんどん人を雇い、景気がちょっと悪くなれば、すぐにクビにする。
これではまったく安定性がありません。
経営者に、先見性も、決断力も、リスク対応力も、何も無いということになります。
ここで採用をやめるような会社には、コロナ終息後も、応募は少ないと思います。
だって、普通に考えれば、危なすぎますよね?
何かあるたびに、すぐに社員のクビを切るような会社は、信用できないと思います。
別の面では、良い会社が光って見えます。
逆に、ここで積極的に人を採用する会社、これは信用して良いと思います。
何というか、心意気というか、会社の姿勢というか、意志の強さを感じます。
予めリスクを想定していて、それを踏まえた上で経営をやっていることが分かります。
その代表者は、「社長」ではなく、間違いなく「経営者」です。
経営者は、この不況下において、入社してくる社員に「当たりが多い」と分かっています。
わざわざ、このタイミングで動く人間は、それなりにタフな証拠です。
個人として、リスクチャレンジできる人材です。
いざとなったら頼りになる社員の可能性が高いからです。
その根拠として、本人の強い意志と実行力があるからです。
だから、どの経営者も、それを理屈ではなく、本能的に分かっています。
少なくとも、ゆるい採用ハードルの時に入社した社員とは違います。
平常時の、業績が良い時に入社してきた社員は未知数です。
危機感が無い状態での入社なので、平均的で、無難な人材が多くなります。
その中には「単に安定性」を求めて入社してきた人も多いので、
いざというとき、頼りになるかが微妙です。
コロナウイルスのおかげで、いろいろなことが明らかになります。
- コロナの影響で、不安が増大して、オロオロうろたえる人たち、騒ぎ立てる人たち。
- 自分の転職活動なのに、他人のウソ情報を本当だと信じて、思考停止する人たち。
- コロナは「秋に終息するが、世の中は混乱する」と、勝手に未来を予言する人たち。
ここまでが個人です。
さらに、
- コロナショックで、すぐに経営が揺らいで、資金繰りに困る、危ない会社。
- 目先のことしか考えず、社員のクビを切って、自分を守ろうとする会社。
- リスクを想定していて、これをチャンスと捉えて、ビジネスモデルを強化する会社。
- 不況のときにこそ、良い人材が採れると考えて、組織作りを進める会社。
何が正しくて、誰が間違っているということではなく、
自分がどこにポジションを置くかによって、
見えてくるリスクが違うということだと思います。
さいごに・・・あなたへ
今回のコロナをキッカケにして、自分の働きかたを見直される方も多いと思います。
そんな方に向けて「未来へつながる自分だけのキャリアの作りかた」をテーマに記事を書きました。
今日の記事の続編という位置づけです。
最初にお伝えしておきますが、初心者向けに
もの凄く丁寧に書いていますので、文章量がメチャクチャ多いです。(笑)
でも、あなたには、一発で理解していただけると思います。
コロナがあろうとなかろうと、
誰もが仕事について考えるタイミングだと思います。
転職ではなく、自分の仕事について、考えて欲しいと思いながら、下記の記事を書きました。
コロナは終わっても、あなたの人生は続きます。
本日も最後まで読んで頂き、有難うございます。