【最終面接】一次面接・二次面接との違い・回答例と合格するポイント
皆さん、こんにちは。
本日は、このブログの「お問合せ」からリクエストがあったので、ここでお答えします。
初めまして、突然のメッセージを失礼いたします。
現在、私は転職活動中で、ある会社様より、二次面接(最終面接)の機会を頂きました。
まるきんさんのご経験から、「二次面接」に対して、こんなことを思う
・・・というようなものがございましたら読んでみたいと思い、
不躾ながらメッセージさせていただきました。
本当はこれ以外にも書いてありましたが、要旨だけ抜粋しました。
当たり前ですが、この方のお名前も、年齢も、住所も、職種も、私は知りません。
でも、こういうストレートな方は、だいたい、合格されます。
ご本人の考え方と行動が、シンプルでムダが無いからです。
あと、とても礼儀正しい方だったので、そこも好印象でした。
まずは本日のまとめです。
【本日のまとめ】
●一次面接で聞かれることは?
→知識、経験、資格といった、応募条件を満たしているか?
●二次面接・最終面接で聞かれることは?
→自社にフィットする人材か、未来へどんなイメージを持っているか?
●合格のための重要ポイント
→入社後の未来への「着地イメージ」を持っているか?
→それを「自分の言葉」で語れるかどうか?
一般企業では、面接回数は平均は2~3回
話を進める前に、あなたに理解しておいて頂きたいことがあります。
言うまでもないことですが、会社や職種によって、面接回数は変わります。
一般的な会社であれば、面接回数の平均は2~3回が多い感じです。
でも、業界や職種によっては、適性検査と面接1回で決まる上場会社もあります。
(ただ、マネジメント職の場合だと、面接はやはり2回です)
最終面接までの合計面接回数
タイプ①面接1回だけ → 一次面接が実質的な最終面接
タイプ② 一次と二次の合計2回 → 二次面接が実質的な最終面接
タイプ③ 一次、二次、三次の合計3回 → 三次面接が実質的な最終面接
多いのは、タイプ②の2回とタイプ③の3回です。
今日はせっかく質問をいただいたので、「二次が最終面接」のケースと、
「三次が最終面接」のケースの両方に対応した記事内容にしています。
極端な話ですが、あなたが受ける会社の面接が、
2回だろうが、3回だろうが、5回だろうが、10回だろうが、(笑)
最終面接で答えるべきことは同じパターンです。
それさえ理解しておけば、あなたが面接に落ちることは無いと思います。
面接回数が増えるごとに、面接官の役職が上がるごとに、
仕事に対する時間軸を、未来へずらしていくだけです。
この言葉の意味が、今は分からなくても構いません。
この記事を読み終えた時点で、完全に理解して頂けると思います。
一次面接の相手と質問されること
さて・・・さっそく質問にお答えします。
一次と二次は連動しているので、両方について書きます。
まず、中途採用の一次面接で聞かれることは、
その業務を担当する上での「条件を満たしているか?」が中心となります。
一次面接の面接官は?
●その部署の担当者、または、人事の担当者(面接官が複数の場合あり)
一次面接で面接官がチェックする項目とよくある質問例
①あなたが担当されていた業務に関する知識、経験、スキルの確認
仮に営業職であれば、法人向け営業、個人向け営業のどちらか?
営業スタイルにおいて、飛び込み営業、テレアポ営業、代理店営業のどれだったか?
もっと言うなら、営業エリア、顧客の業種、取引先の規模、年商など。
あとは、当然、売上げ、目標達成率、実績などの数字の部分。
②今回の業務に必要な資格を持っているかどうか?のチェック
*経理職であれば簿記2級、
*人事の労務管理であれば第一種衛生管理者などの資格、
*あとは、自動車免許など
③業界に関する知識、経験、スキルの確認
例えば、人材派遣会社への応募であれば、人材派遣業界に関する知識が、どの程度あるか?
④前の会社を退職した理由、今の会社を転職する理由
⑤退職理由、転職理由に対する信憑性、妥当性(面接官も納得できる理由か?)
⑥あなたの印象、身だしなみ、言葉遣い、受け答えの的確さ、
⑦あなたの仕事に関するモットー、哲学、こだわり
⑧あなたが自覚している長所、短所
⑨仕事における成功体験、失敗体験
⑩なぜ成功したのか?成功から学んだこと
⑪なぜ失敗したのか?失敗から学んだこと
⑫自己PRと志望動機
⑬現在の年収(聞かれる場合と聞かれない場合があります)
⑭他に受けられている会社は?
⑮いつから勤務できますか?
・・・くらいで、もう軽く1時間はいくと思います。
ざっと挙げると、こんな感じだと思います。
私は面接に同席するタイプの転職エージェントですので、ほぼだいたい、こんな感じです。
ちなみに、圧迫質問をされる会社は、現在では、ほとんどありません。
私が同席して、厳しく目を光らせるから、ではなく、本当にありません。(笑)
これは多分、時代の流れだと思います。
圧迫面接をしたら、クチコミサイトに悪い書込みをされるからだと思います。
二次面接・最終面接の相手と質問されること
・・・さて、一次面接の流れは、大体つかんで頂いたかと思います。
では、二次面接(ほとんどの会社における最終面接)では、どうなるか?
二次面接の主な面接官は?
●役員クラス、社長、会長
二次面接・よくある質問は?
基本的には、一次と同じ質問です。
だいたい、どの会社でも、一次と大して変わらないことを聞かれるはずです。
ただ、あなたが踏まえておくべき大前提があります。
一次の面接担当者は、現場をうまく廻すことを最優先している、ということです。
「今日現在の業務をどうするか?」
「目の前の問題をどう処理するか?」
「いま、部署が抱えている課題をどうするか?」
という感じなので、現場ですぐに使える人材=即戦力を欲しがります。
そのため、必要な資格とか、実務経験とか、スキルとかを細かくチェックします。
しかし、二次の担当者は、違います。
すでに一次の面接官が、細かい基本項目はチェック済みで、
それをクリアしている人材だと分かっていますから、
わざわざ、資格の話なんかはしません。
二次面接のポイントは、自社にフィットする人材か?
二次の担当者は、自社にフィットする人材か?を重点的に質問します。
①会社の社風に合うか、
②企業文化にフィットする人間か?
③経営理念を理解している人間か?
④上司や部下ともうまくやっていける協調性があるか?
⑤この会社に入って、何をやりたくて、将来はどうなりたいのか?
といった「新しいメンバーとしての資質は大丈夫か?」という部分です。
一次面接と二次面接の違いは、着地イメージ
さて、タイトルに書いたことの答えを発表します。
一次面接と二次面接の違い・・・それは着地イメージです。
極論すると、一次面接では、「過去から今日まで」の話がメインです。
しかし、二次面接では、「今日から未来」の話をする必要があります。
話す必要があるというよりは、必ず、聞かれます。
今日を基点として、未来を見た場合の「着地イメージ」を
あなたが「自分の言葉」で語れるかどうか?
それが、二次・最終面接の最重要ポイントです。
この理由をちょっと、細かく解説します。
多くの経営者は、一次の現場担当者のような、
「今日の課題」には、さほど注意を払いません。
そもそも、現場担当者の仕事は、
「目の前の課題、見えている課題」を解決することです。
しかし、経営者は、まったく違います。
「目の前の課題」ではなく、
「まだ見えていない未来の課題」を予測し、
それを自分なりにイメージしながら、会社を動かしています。
これは、会社の規模に関係なく、どの経営者も一緒です。
となると、経営者は常に未来を見ているので、
自分と同じ目線でモノを見れる人間かどうか、あなたを見極めます。
その経営者と同じ目線で、あなたが将来イメージを伝えることができれば、
「同志」だと判断されて、普通に受かります。
なぜなら、業務スキル、知識、経験は一次でチェック済みなので、
あとは「同じ感覚を共有できる人間かどうか?」だけです。
そこで問題がなければ、落ちる理由がありません。
今日の課題と未来の課題の両方を解決できる人間
深く理解して頂きたいので、もう一度、言いますね。
あなたの面接が進むにつれて、相手の面接官の役職が上がっていきます。
となると、それに応じて、あなたの目線も上げていただく必要があります。
つまり、最初の一次面接官に対しては
「今日の課題を解決できる人間です」という部分をアピールをします。
しかし、次の二次面接、最終役員面接では、
「未来の課題も解決できる人間です」という部分を追加する必要があります。
これが「未来を意識する」という意味です。
ここはもう「絶対必須」です。
準備していない人は、ひたすら落ちまくる
この未来を意識するか、しないかで、
あなたが合格するかどうかが、決まってしまいます。
ということは、面接前の段階で、もう勝負はついているのです。
小手先の面接テクニックではなく、本質の話です。
「面接合格」「内定」「入社」という
短期的な目標を、着地ゴールに設定している人たちは、
未来のことなど答えられません。
面接官からの質問に、とんちんかんな答えを返してしまうわけです。
で、「ああ、この人は単に就職したいだけだな」と
見破られて、二次面接の時点で、ことごとく落ちます。
本当に落ちまくります。
落ちる理由は自分のことしか考えていないから
落ちる理由は当然で、経営者の考えを理解せず、
会社があなたに求めることを理解せず、
ひたすら自分の利益、すなわち
「生活の安定と自己の保身」しか考えていないからです。
・・・完全に、バレています。
そうならない為には何が必要かというと、
「5年後には、さらに上のポジションで仕事をしている自分」が
面接に臨むにあたっての、「最低レベルのゴール着地イメージ」になります。
会社はバカではない
繰り返しますが、会社はバカではないので、
単に「就職したいだけの人」を雇ったりはしません。
あと、よくあるダメなパターンとして、
入社後の目標地点を間違ってしまう人がいます。
入社したことで安心してしまい、
気持ちが緩んで、失速していく人が多いのです。
自分の気の緩みで失速したあなたを、誰も助けてはくれません。
もう一度、言います。
面接にあたっては、ご自身の目線を低くしないで下さい。
内定とか、入社とか、単なるプロセスを、ゴール目標にしないで下さい。
最後に・・・二次・最終面接を受けるあなたがやるべきこと
さて、そろそろ終わります。
面接を受けるあなたにやって頂きたいことを列挙します。
受ける企業のHPをチェックして、もう一度、
経営理念、業界知識、業務知識をおさらいして下さい。
経営理念は言えるくらい、暗記して下さい。
さらに、そこで求められる人物像をイメージしてから、
二次面接に臨んでください。
現在のあなたと、会社が求めている人物像を重ね合わせて、
共通点をたくさんイメージして下さい。
その求人に最もふさわしい人間が自分であることをよく理解して下さい。
この求人は自分の為に存在している
という認識を強く持って、面接に臨んで下さい。
未来を見すえている人間か、単に就職したいだけの人間か?
経営者は誰でも、ここを見抜きます。
ですので、もし将来的な自分のビジョンを聞かれたら、
あなたが答えるのは・・・
「将来的には、こちらの部門のマネジメントが
できるような人材になりたいと思っております。もちろん、そうなるためには、まずは業務の習熟度を上げること、
会社の利益に貢献することが必要だと思っております。毎年、課題や目標をクリアすることで、連続して結果を出していき、
将来的には、部署全体をマネジメントするポジションへ
成長していきたいと思っています」
のような感じです。
面接で落ちる残念な人のアピール例
あと面接の場における、残念な人のアピール例を幾つか。
「入社後は精一杯、努力していきたいと思います」
この精一杯の努力は、誰でもやる当たり前のことなので・・・イマイチ。
「縁の下の力持ちとして、頑張りたいと思います」
この言い回しは、ちょっと自分に自信が無い人が、
人柄の良さをアピールしたい時に使うセリフなので・・・イマイチ。
普通レベルの謙遜はOKですが、あまりにも控えめすぎるのは、
逆に自信がないように聞こえて、微妙です。
事実は事実、実績は実績として、ご自身の意見をハッキリ伝えてください。
ぜひ、ど真ん中ストレート勝負で、余裕で内定を勝ち取ってください。
今日のこの記事を読んで、準備してください。
二次・最終面接のチェックポイント・おさらい
さて、本日のまとめをおさらいします。
【本日のまとめ・おさらい】
●一次面接で聞かれることは?
→知識、経験、資格といった、応募条件を満たしているか?
●二次面接・最終面接で聞かれることは?
→自社にフィットする人材か、未来へどんなイメージを持っているか?
●合格のための重要ポイント
→入社後の未来への「着地イメージ」を持っているか?
→それを「自分の言葉」で語れるかどうか?
・・・という流れです。
ここをシンプルにまとめると、
「コイツは仕事の出来るヤツ」だと思われて、
普通に受かるはずです。
もう一度言いますが、あなたが受かります。
なぜなら、企業は戦力が欲しいから、人材を募集しているのです。(笑)
さいごに・・・私の願い
このブログを読まれている方は、
私とのご縁がある方なので、
どんな面接であろうと
絶対に落ちて欲しくありません。(キッパリ)
・・・という訳で、今日は一気に書き上げることが出来ました。
これもお問い合わせからメールを下さった Iさんのおかげ です。
良いご縁を頂き、感謝します。