【実体験】中小・ベンチャー企業で働くメリット

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【実体験】中小・ベンチャー企業で働くメリット

皆さん、こんにちは。

転職活動において、

大企業に行くべきか?それとも、中小・ベンチャー企業に行くべきか?

という選択をされる方がいらっしゃるかと思います。

もちろん、大企業といっても、会社の規模や事業内容によって大きく違うので、

一概には言えないということは、分かった上で、です。

私はこれまで、仕事を通じて、たくさんの会社の、

さまざまなポジションの人たちと仕事をしてきました。

大企業、中小・ベンチャー企業という規模に関係なく、仕事をしてきました。

また同時に、私自身が、

大企業、中小ベンチャー企業の両方で、社員として働いた経験があります。

今日はその経験に基づき、それぞれを比較した時のメリットを考えていきたいと思います。

大企業で働くメリット

大企業ならではのダイナミックな動き=経営資源

大企業の特徴は「ヒト、モノ、カネ、情報」が、基本的にそろっていることです。

そのため、一度会社として意思決定されると、その事業の規模は大きくなります。

事業規模が大きいということは、それだけ顧客や社会へのインパクトが大きくなります

自分が関わっている仕事のスケールが大きいため、

それがそのまま「仕事のやりがい」になります。

つまり、仕事へのモチベーションがあがります。

また、その事業をやるかやらないかについては、

それなりの時間とお金をかけて、事前調査や検討を経て、決められることが多いです。

そのため、一旦、GOサインが出たことについては、すぐに撤退ということは少なく、

じっくり腰を据えて、取り組むことができるというのも大企業の特徴かもしれません。

逆に中小・ベンチャー企業の場合は、一度決まったことについても、

すぐに方針変更や撤退等がなされることも多い感じです。

小規模な組織は「スピード感」が売りなので、ジェットコースターのように進む仕事もあり、

「明日の朝までに気合でやりとげる!」みたいな、ちからワザで終わらせる場合もあります。

船に例えるならば、大企業は巨大タンカーで、中小・ベンチャー企業はモーターボートです。

どちらが良い、悪いということではなく、「スピード感」がぜんぜん違います。

大企業の働きやすさ=労働環境

大企業は、安定感が売りです。

社員が無理をしなくても、事業が廻る仕組みが確立されています。

まず、組織があり、それに業務があり、そこにヒトを配置しているので、

ある特定の個人だけに業務負荷がかかって、ということは少ない感じです。

今であれば、過度な残業や、休日出勤はそこまで多くないと思います。

ただ、もちろん、状況によります。

プロジェクトの締め切り段階や、新規事業の立上げスタート時期は、目一杯、働かねばなりません。

でも、それが一段落したら、代わりにどこかで休めたりしますので、

一年中、走り続けることを強いられることは無いと思います。

あと、最近の「働きかた改革」の影響かもしれませんが

産休・育休等の制度が整備されている会社も多くなりました、

社員個人の考え方に合わせた選択肢が多いのも、大企業の魅力だと思います。

「人生100年計画」と言われる現在、

昔の人のように「仕事だけが人生のすべて」ではありませんので、

自分の生活、趣味も含めた「自分らしい生き方」を実践しやすくなったと感じます。

シンプルに言うと、働き方に関しては、大企業のほうが「選択肢が多い」と思います。

その一方、中小・ベンチャー企業の場合は、慢性的にヒトが不足していたり、

ビジネス上の立場が強くないことも多いので、個人力で頑張る場面が多々ありました。

仕事とプライベートが明確に分かれていないそれが中小・ベンチャー企業だと思います。
(それ自体は、別に悪いこととは思いません

大企業の豊富な情報量・ノウハウ

大企業は、その歴史の中で、社員の数だけ、成功事例も失敗事例も豊富にそろっています。

各分野の専門家も多く、かつ、その専門性も高いので、

ノウハウやアイデアも各人の頭の中に多くあります。

また、中小・ベンチャー企業と比較して、

大企業が圧倒的に勝っている点としては「情報共有度の高さ」です。

ほとんどの大企業においては、情報は分かりやすく整理、分類されています。

アクセス権限もありますが、欲しい情報へアプローチすることが、簡単にできます。

従って、自分ひとりで悩んだりすることなく、そういった社内情報を活用することが可能です。

情報は「会社」に蓄積され、経験は「個人」に蓄積される。

これは、私が大企業で働きながら感じたことです。

情報やノウハウは、文字通り、ヒトの数ほど、どんどん蓄積されていきます。

ただし、経験は、別です。

その人、個人に積み上がっていきます。

会社に蓄積されるのは、プロセスであり、結果であり、数値や、データです。

でも、ビジネスにおいて、本当に大事なことは、リアルな経験値です。

社員個人が持っている「強さ」と言い換えても良いと思います。

社員個人が持っている強さ

平常時においては、実行力であり、判断力であり、先読み力です。

特にシリアスな状況では、巻き込み力であり、ねじ伏せ力です。

大企業に所属しながら、自分のテイストの出た仕事をどれだけ経験できるか、

そこが、その個人のプロ意識だと思います。

せっかくなので、あなたもちょっと、想像してみて下さい。

どんな会社にも、二つのタイプの社員が存在します。

自分の「経験値を増やす」ことを意識しながら働くヒトと、

ごますり上手で、社内を上手に泳ぐのが得意なヒト。

これって、仕事に対する目線が違うと思いませんか?

あなたはどちらのタイプを部下にしたいと思いますか?

いや、答えていただく必要はありません。

この差がどこで出るかというと、転職活動の場面です。

採用面接官は、リアルな経験値を評価します。

常に、即戦力を求めています。

強い人を求めています。

中小・ベンチャー企業で、働くメリット

中小・ベンチャー企業は幅広い経験ができる

中小ベンチャー企業では、ヒト、モノ、カネという経営資源が限られています。

なので、良くも悪くも「なんでも自分でやる」必要があります。

つまり、中小・ベンチャー企業の現場においては「個人力で突破する」のが基本です。

そのため、自分の担当以外の、幅広い業務に関与することができます。

というより、関与しなければなりません。(笑)

創立3年目の経営コンサル会社へ転職してみた

例えば私の場合は・・・

創立3年目の経営コンサル会社へ転職したときにやったことは、

下記のようなことです。

新規事業の企画から立上げ

提携先さがし

経営者向けセミナー

ベンチャーキャピタル向けプレゼン

社員採用、新人教育、

社内規程、契約書の作成、役所への届出など

まさに、営業も、事務も兼任でした。(笑)

途中で、上司がうつ病になって、失踪してしまうというハプニングがあり、

振り返ってみると、毎日がジェットコースターのような、戦いの連続でした。(笑)

ただ、勉強になったことは、どうすれば事業が回るかを、直接体験することができたことです。

ゼロベースで、プランニングからやらなければならなかったので、失敗もしました。

まさに、自分で考え、自分で動いて、試してみて、うまくいったら、人に教えて・・・の繰り返し。

と、遠い過去を懐かしむように、

綺麗な出来事のように、サラッと書いてはいますが、

実際のところは「食うために必死」でした。(笑)

・・・話を戻します。

大企業で細分化された業務だけをずっとやっていると、

自分が担当している業務が部分的になりすぎて、仕事の目的が見えにくくなったりします。

あと、ルーチン業務に飽きてしまうことがあります。

もっと言うと、会社の決定に従い、意味がないことをやらざるを得ない場面もあります。

それと比べれば、中小・ベンチャー企業で「事業の作りかた」

関わることができたのは、貴重な経験です。

試行錯誤な毎日でしたが、個人として、鍛えられたという実感があります。

中小・ベンチャー企業の意思決定

仕事におけるやりがいに直結するものとして、

「会社の意思決定の場面にどれだけ立ち会えるか」というものがあります。

会社の意思決定には、様々なものがあります。

「向こう三年間の経営戦略はこれでいこう」とか、

「この新商品に投資する金額は●●万円まで」とか、

「生産ラインのここを改善する」といったものもあります。

その意思決定が経営者に近付けば近付くほど、重要度は増します。

と同時に、仕事のやりがいも大きくなります。

この意思決定に立ち会える機会が多いのは、当然、圧倒的に中小・ベンチャー企業です。

経営者との距離が近いので、どんな考えや背景で、

会社がものごとを判断していくか、肌で感じることができます。

逆に大企業の場合は、トップが決めたことは、

役員→本部長→部長→次長→課長→主任…と、伝言ゲームのように降りてきます。

途中で誰かの横やりが入ったり、都合のいいように解釈されたり、

アレンジが加えられる場合が多いので、リアルな意思決定に触れることはできません

大企業で、経営に近い意思決定に立ち会うためには、

大企業内の組織ピラミッドの上の方にいく必要があり、時間と実力と運次第です。(笑)

しかも、中小・ベンチャー企業では、やる気とアイデア次第では、

他人の意思決定ではなく、自分の意思決定を増やすことも可能です。

これが仕事における、自分の「裁量権」です。

大企業の場合、何かをやろうとしても、まず上司にお伺いを立てて、

更にその上に、更にその上に…とキリがない時があります。

社内のいたるところに「関所の門番」がいますので、

自分が決めることができる範囲は限定的になってしまいます。

中小・ベンチャー企業であれば、小回りの利く組織なので、

「そのアイデアいいね!とりあえず、やってみよう」

「じゃあ、あなたにやってもらうね」となりがちです。

自分の意見が届きやすく、

アイデアが採用された時に、自分が直接関わることができます。

そして、うまくいくと、

「じゃあ、この方向性で任せたから、宜しく」と、

自分の意思決定の範囲を、どんどん広げることが可能となります。

まさに「この仕事は自分が回している」というリアルな感覚がどんどん増えてきます。

自分の個性を発揮して、活躍している瞬間です。

中小・ベンチャー企業は社外の人脈を広げるチャンスが多い

2020年代になった現在、自社だけで完結するビジネスは、ほとんどありません。

本当に沢山の方々と一緒に、仕事を進める場面が多くなります。

そんな時、中小・ベンチャー企業では、幅広い業務に関与することになるので、

こういった外部の方々と接する機会も多くなります。

私の場合は、ベンチャーキャピタル、経営コンサルティング会社、

税理士、会計士、社労士などの士業(しぎょう)の先生との出会いでした。

私の本業とは無関係ですが、様々な偶然が重なってお会いした方々は、貴重な財産となってきます。

このブログでも、たびたび書いていますが、まさに、ご縁だと思います

さて、本題に戻します。

もちろん大企業であっても、外部の方と接する機会はありますが、

取引先との付き合い方は(業者とのゆ着、なれあいをふせぐ為に)厳しく管理されています

また、営業活動においては、新規開拓しても、

与信調査等を経て、会社として「取引NG」の判断を下される場面があります。

中小・ベンチャー企業では、その辺りが、良くも悪くも自由なことが多いので、(笑)

自分の意思次第で、大きく人脈を広げることができるといえるでしょう。

まとめ:ヒトとの出会い

大企業、中小・ベンチャー企業、それぞれのメリットを書いてきましたが、

もちろん「人が会社を判断するポイント」は千差万別です。

「大きい事業をやっている、というプライドを満たしたい人」もいますし、

「知名度のある会社で働きたい」という人もいます。

「同じことをするのは飽きるので、自由に動ける環境で色々経験したい」

という私のようなタイプもいます。

仕事における優先順位は、年齢、経験、スキルによっても変わりますし、

そもそも、自分が何を重視しているかは、意外とわからないものです。

そのため「自分には★★しかない!」と、限定的にならずに、

その都度、自分に合った環境を、慎重に見極めていくことが良いかと思います。

あと、どこで働くか、どんな仕事をするか、ということも重要ですが、

誰と働くか、ということも、本当に重要だと思います。

いつ、どのタイミングで、誰と出会って、という

予測不可能な部分によって、人生は大きく変わります

私が転職活動において「ご縁」という言葉を、何度も使うのはそのためです。

自分ががんばるのは当然ですが、誰と出会うかによっても、

その後の人生は、大きく変わると思います。

また、良いご縁がつながってこそ、仕事にも人生にも大きな実りがあるのだと思います。

本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。