「逃げの転職」で後悔しない方法(イヤなら何度でも辞めて良い)

⑧ 自分のメンタルコントロール
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「逃げの転職」で後悔しない方法(イヤなら何度でも辞めて良い)

皆さん、こんにちは。

さて、本日のテーマは、「逃げの転職」です。

日常的には使いませんが、退職を考えたことがある方は、

何となく分かる、そんなネガティブな言葉です。

まずは本日の「まとめ」です。

●この記事の対象となる方

・今の会社で働きたくない方
・退職を考えているが、最終決定はまだの方。
・退職することで、人からどう思われるか気になる方。
・とにかく逃げたい方。

●この記事を読んで分かること

・「逃げの転職」のメリット、デメリット
・「逃げの転職」が許される年齢
・「逃げの転職」は「癖になる」という年寄りたちの偏見
・「逃げの転職」は、単なる手段であり目的ではないこと

●最終的な結果(あなたのゴール)

・転職は何度やっても構わない
・転職で悩むより、時間を有効に使うべき
・「後悔しない人生」を生きるために

「逃げの転職」って?

このテーマについてお話しする前に、

私なりに「逃げの転職」の定義を考えてみました。

もう、読んで字のごとくですが、要するに、

「仕事がつらいから、早く辞めたい」

という一点だと思います。

もちろん、そこに至った理由は沢山あると思います。

例を挙げると・・・

<今の職場から逃げたい理由・例>

*同僚や上司との人間関係が、うまくいっていない。

*無駄に長時間労働をさせられている。

*その割に、給与が少なく、残業代も少ない。

*仕事の要求レベルが高く、自分は落ちこぼれている。

*何となく惰性でやっているが、仕事に魅力を感じない。

*どれだけ成果を上げても、全く評価されない。

だいたい、こんな感じだと思います。

おさらい:退職の三大理由は「ヒト、モノ、カネ」

私は以前、人が退職する主な理由として、

ヒト、モノ、カネの3つを挙げました。

退職理由で一番多い理由は「ヒト」です。

ここはもう、ズバリ、人間関係です。

 

二番目の退職理由は「モノ」です。

これはやや、こじつけになりますが、

「モノ」=「モノごと」=「自分のしごと」だと変換して下さい。

・仕事がうまくいっていない。

・仕事で成果を挙げられない。

・仕事についていけない。

といった理由から、退職される方が多いです。

 

最後の三番目が「カネ」です。

これが上位に来ると予想されていたかもしれませんが、

給与・待遇面は、実は3位だったりします。(笑)

 

「逃げの転職」は、人間関係が原因の場合が多い

で、気になるのが、最初の退職理由である、人間関係です。

あくまで私個人の考えですが、

逃げか、逃げじゃないかの判断基準は、

この人間関係がうまくいっているかどうかで、

大きく分かれるのだと思います。

シンプルに言うと・・・

・社内の人たちとの人間関係が良い場合は?

「ただの転職」

・社内の人たちとの人間関係が悪い場合は?

「逃げの転職」

こういうことだと思います。

従って「逃げの転職」は、仕事そのものではなく、

人間関係の中で生じた不具合が、原因である場合が多いと思います。

「逃げの転職」による精神的ダメージ

さて「逃げ」と言う言葉には、

最初からマイナスの意味が含まれています。

特にメンタル面への影響が大きく、

「逃げの転職を選択してしまった」というだけで、深く傷つき、

心理的なダメージを追ってしまう人が沢山います。

「逃げの転職」をした時の自分の気持ち

・ダメなのは、ぜんぶ自分のせい。

・自分の弱さ、未熟さ、甘さ、頭の悪さ。

・次の職場で同じことが起こったらと考えると、働きたくない。

・次の転職活動をする際に、過去の記憶が蘇り、動けない。

「逃げの転職」を選択したことで、

あなたが精神的にダメージを負った場合、

次の一歩を踏み出すことに、ためらいが生じるかもしれません。

少なくとも、明るい気持ちにはなれないと思います。

他人との関係にも悪影響を及ぼす

あなた自身だけでなく、対人面でも影響があります。

人との関係性によって生じる、心理的ダメージです。

<対人面でのダメージ>

・もし「逃げの転職」だとバレたら、恥ずかしい。

・退職理由を伝える時、別な理由にしないと格好悪い。

・メンタルが弱く、仕事ができない人間だと思われるのが怖い。

逃げの転職とは、単なる現実逃避

ちょっとここで解説したいと思います。

一口に、「逃げの転職」といっても、様々な理由があります。

ただ、話を進めるために、ズバリ要約するなら、

「逃げの転職」とは、単なる現実逃避です。

原因を解決せずに、単に逃げただけの状態なので、

完了はしていません。

となると、また同じことが起こる可能性があります。

「逃げの転職」が許される年齢は?

ここから先は、私からの提案になりますので、

ちょっとだけ耳を傾けてください。

「逃げる、逃げない」は、いったん脇に置いておいて、

年齢の話をさせてください。

あなたが今回、退職という選択をされたとしても、

それはそれで正しいと思います。

なぜなら、それができるのは、若さの特権だからです。

「逃げの転職」ができるのは、20代まで

「逃げの転職」には、実は有効期限があります。

ざっくりいうと、目安は20代です

30代になって転職しても、いちいち「逃げの転職」とは言いません。(たぶん)

単に「職場が合わなかっただけ」で終わりです。

じゃあ、20代と30代の違いは?

あくまでも、私の個人的な意見ですが、

20代は、「逃げの転職」が許されると思います。

なぜなら、まだ未成熟だからです

30代になるまでの、訓練期間だからです。

20代は、まだ自分の生きる道を模索中の時期です。

なので、あなたは、様々な仕事にチャレンジすることが許されます。

一通り、色々な仕事を経験し、色々な人から学ぶための準備期間です。

そこで恐らく、一定期間の「地獄の特訓」を経てから、

何らかの分野でプロになるのが一般的だと思います。

ただ、現段階では「どの道のプロになるのか?」は見えていません。

イヤならさっさと辞めて良い

私は「逃げの転職」だろうが何だろうが、

イヤならさっさと辞めて良いと思います。

悩む時間がもったいないからです。(笑)

繰り返しますが、自分が生きる道を探すのが、20代です。

この期間は貴重なので、本当に大事にしてください。

何度でも逃げて良い、その理由

だから、チャレンジして、失敗してもOKです。

ダメだったら、再度チャレンジして、また失敗でもOKです。

結果として、退職、転職を繰り返してもOKです。

つまり、何度でも逃げて構いません。

今ここで、私が許可します。(笑)

だって、あなたの人生ですから。

他人がどう言おうと関係ありません。

仕事に対して、自分の興味や感情を入れる

「この仕事に、自分の時間とエネルギーをぜんぶ注ぎたい」

「自分の能力や個性を発揮し、この分野のプロになりたい」

といった、自分の感情が入らないと、

その仕事をする意味はありません。

なので、自分が望む会社、望む仕事に出会えるまでは、

何度でも再チャレンジして良いと思います。

つまり、言い換えると

「逃げの転職」の時期とは、

あなたにとっての貴重なチャレンジステージ

だと思ってください。

主役は自分、他人は脇役

だからこそ、小さな場面での、

逃げとか、負けとか、勝ちとかじゃなく、

「自分はいま、未来のための大きな成長ステージに立っている」

という自覚を持って下さい。

あなたの人生にとって、

主役はあなたです。

他人は脇役です。

その脇役たちの、無意味な、無価値な言動を気にして、

ビビりながら生きるのは、もうやめてください。

 

転職10回の私は「逃げの転職」だったのか?

で、自慢じゃありませんが、私は転職10回です。

過去の自分を振り返ると、確かによく会社を辞めています。(笑)

他人から見たら、ポンポン転職ばかりして、

腰の据わらない人間だと思われたかもしれません。

というか、絶対に思われているはずです。(笑)

まるきんさんって、苦労人だよね?

ここでちょっと別な話をします。

以前、3歳ほど年上の知人とカフェで打合せをしているときに

いきなり唐突に言われたことがあります。

 

「まるきんさんって、苦労人だよね?」

 

当時、彼は大手の損保会社の課長職。

長年、同じ会社に勤められていました。

いわゆる、まっとうなサラリーマンです。

それに比べて、

私は転職を繰り返す、ヤクザなサラリーマンです。(笑)

 

で、その方から見たら、ポンポン転職する私は

「何度も転職を繰り返す苦労人」のように映ったようなのです。

まさに「転職ジプシー」(迷い人)ですよね?

その時、あまりの認識の違いに、私はかなり驚きました。

一瞬、彼の言葉に反応できませんでした。

 

「苦労人って、もしかして、私のことですか?」

と彼に対して、真顔で聞き返しました。

 

そしたら「もちろん」って、言われて。

・・・さらにびっくり。(笑)

 

苦労人だという自覚

このブログを書きながら、その場面を思い出していますが、

彼は冷やかしでも、冗談でもなく、本気でそう思っていました。

声も普通のトーンだったので、本気だと思います。

で、言われた側の私ですが、

心配してくださった彼には、本当に申し訳ないのですが、

その時も今も、自分が苦労人だという自覚がありません

全然、まったく、完全にゼロです。

 

せっかくなので(笑)

その場面の私の気持ちを、あなたにも理解して貰いたいと思います。

分かりやすく例えてみますので、チラッと想像してみてください。

 

あなたに、知り合って10年来の同性の先輩がいるとします。

で、ある日、カフェでコーヒーを飲んでいたとします。

で、その人から真顔で

 

「あなたって、本当はカナダ人だよね?」

と言われたような感じです。(笑)

 

「・・・え?」

「カナダ人って、なに?」

と思いません?(笑)

 

日本で生まれ育ったあなたが、

いきなりそう言われたら、ちょっとビックリしませんか?

絶対に、しますよね?(笑)

 

はい、その時の私もまさに、今みたいな感じだったんです。

強烈な違和感でした。(笑)

 

苦労人とは、努力の人でしょ?

はい、私の過去のリアルエピソードで、

笑いを取ったところで、本題に戻します。(笑)

当時も今も、私は自分のことを

「好き勝手に自分の人生を歩んできた人間」だと思っています。

それなりに、多少の苦労はしたかもしれませんが、

自分のことを「苦労人」だとは思っていません。(笑)

「苦労人」という言葉がふさわしいのは、やはり、遅咲きの人。

下積み修行が長かった、売れない演歌歌手とか、

苦節何年で、賞を受賞した「努力の人」のためにある言葉だと思います。

自分と他人の認識のちがい

で、なぜ、このエピソードを持ち出したかと言うと・・・

「自分が考えている自分の姿」と、

「他人から見た自分の姿」は全然ちがう。

ということを、あなたに伝えたかったのです。

両者には、物凄い認識のギャップがあります。

先ほどの事例でいうと、知人男性から見た私は

「やむにやまれぬ事情があって、転職せざるを得なかった苦労人」

と映っていました。

しかし、私自身は、

「自分が望む環境で、自分が望む仕事を選択してきた」

と、思っていました。

毎回、自分の意志で職場環境を変えてきたからです。

 

あと、ついでですが、私には「逃げの転職」の経験がありません。

なぜなら、人間関係でモメて、退職したことがないからです。

(これは、たまたまですけどね)

 

逃げようが攻めようが、すべては自分の責任

言葉の通り、すべてあなたの人生です。

なので、すべて自己責任です。

自分では「逃げの転職」だと思っていても、

他人から見たら「攻めの転職」に見えるかもしれません。

自分では「攻めの転職」のつもりでも、

他人から見たら「逃げた」と思われるかもしれません。

だとしたら、「人からどう思われるか?」を

いちいち気にすることって、意味がないと思いませんか?

誰を納得させたら、許してもらえるのでしょうか?

そこで転職したことが良かったか、悪かったかは、

あとになってみないと、分かりません。

私たちにできることは、その時その時で、ベストな選択をすることだと思います。

「逃げの転職は癖になる」という偏見

よく「逃げの転職は癖になる」と言われます。

意味としては、

「一回でも逃げの転職をしたら、

何かあるたびに、逃げる癖がついてしまい、

無駄に転職を繰り返すダメ人間になってしまう」

ということです。

「癖になる」という言葉は、

ここでは悪い習慣として使われています。

で、今日は時間がもったいないので、

ここはもう、バッサリやってしまいますが、

ハッキリ言って、余計なお世話です。(笑)

 

このセリフを言いたがる人たちには、特徴があります。

*昭和生まれ世代。

*一つの会社に長年、勤め上げてきたベテランたち。

*「転職なんかダメ」だと、盲目的に信じている人たち。

*「我慢」ばっかりしてきた世代。

・・・だと思います。

若い20代、30代の皆さんからすると、前時代の化石ですね。(笑)

 

生きるということは、多くの経験を積むこと

話を戻します。

ここはもう、人生観になってしまいますが、

生きているうちに、沢山のことを経験すること

人生の価値だと、私自身は思っています。

つまり、変化こそが成長の証(あかし)だと考えています。

それからすると、長期間、同じ職場で、

同じことをやり続けることに、あまり価値を感じません。

一般的なサラリーマンが喜びそうな、

年収アップとか待遇アップとか

上の肩書とかには、ほとんど興味がなく、

ひたすら変化と成長を求めているからです。

変化を求めてリスクチャレンジ

過去、私のような価値観は、非常識だと言われてきました。

しかし、不確定な要素が多い、この2020年代においては、

割と普通になってきたと感じています。

さらに言えば、変化を求めてリスクチャレンジできることは、

個人にとっても有益だと思います。

逆に変化しないことのほうが、危険だと思います。

加速する時代を生きる

昭和の日本のような成長途上の国で、右肩上がりの経済状況なら、

どの会社も同じビジネスモデルのままで、長期的に利益を上げ続けられました。

現在が当時と同じ経済環境であれば、それでも問題ないと思います。

しかし、今は違います。

10年後どころか、3年後さえも分からない世界に突入しています。

だとするならば、優先すべきはスピードです。

あなたが、一回の転職を、必要以上に重くとらえて、無駄に悩んだりすること。

そこに時間を費やすのは得策だとは思えません。

「これは果たして、逃げの転職なのか?」とか、

いちいち考えている暇はないと思います。

先ほども例を挙げましたが、自分の認識と他人の認識は違います。

他人に、あなたの転職がどう映っているかはわかりません。

それならば、立ち止まらずに、

変化の時代に備えて、行動する時間を増やした方が良いと思います。

 

あとで後悔しないためのセルフチェック

このブログを読まれているあなたは、

「逃げの転職」という言葉を気にされていた、

・・・かもしれません。

転職をする、しないに関わらず、

あなたの心の中には、まだ葛藤があると思います。

せっかくなので、転職回数10回の私が

転職をする際に考えていたチェックリストを発表します。

転職するかどうかのセルフチェックリスト

*今の会社で、自分なりにベストを尽くしたか?

*今の職場で、学べることは、もうないのか?

*一時的な感情の高ぶりで、退職しようとしていないか?

*仕事の不満を、他人や環境のせいにしていないか?

*自分の努力不足を棚に上げて、他者批判にすり替えていないか?

*今の職場にいるより、環境を変えたほうが、より成長できるのか?

*自分が退職することで、誰かが極端に不幸になることはないのか?

だいたい、毎回、こんなことを考えていました。

仕事をしていると「辞める」「辞めない」という気持ちが交互にやってきます。

振り子のように。

で、上の項目を、自分の頭の中で定期的にチェックするわけです。

短期間で、一定基準を超えたら「退職」を準備します。

基準を超えなかったら「現状維持」です。(笑)

で、辞めると決めたら、退職実行日を半年後に仮設定します。

間違っても、すぐ翌月とかではありません。(笑)

あとは、最終日へ向けて、カウントダウンする日々が始まります。

まとめ:会社を辞めた時の気分は爽快

新卒で入った会社を3年目で辞めた時、

ものすごく清々しい気持ちでした。

最後に、社員証を返却して、事務所を出たとき、

「ああ、明日からここには来なくて良いんだ。

これでようやく楽になれる」と思いました。

私が辞めた理由は、パワハラとか、長時間労働とかではありません。

当時、大手メーカーの営業職だった私は、

自分の個性が活かせない仕事に、価値を見出せませんでした。

営業成績は悪くありませんでしたが、

同じことの繰り返しに、飽き飽きしていました。

とか言っていますが、要するに、

単に生意気な若造だったわけです。(笑)

しかし、今、このブログを書きながら、

あの時、転職して良かったと思っています。

50代になった今も、過去のすべての転職を全く後悔していません。

もし、人生をやり直せるなら?

よくある質問で、こんなものがあります。

「もし、人生をやり直せるなら、いつに戻りたいですか?」

毎回、この質問への私の答えは決まっています。

「過去に戻りたいとは思いません、やり直したいこともありません」

本当に、何もありません。

 

さて、最後に、私からあなたへ、贈る言葉があります。

ぜひ、強い気持ちで日々を生きていってください。

以下は、私が考えた「退職と転職の定義」です。

二つでワンセットです。

★退職とは、危険回避と退屈な世界からの【脱出】です。

★転職とは、自己成長と生物としての【進化】です。

 

以上、本日も最後まで読んで頂き、有難うございました!